井上オークスの「４月29日（月・祝日）は、第４回福永洋一記念！」

高知代表としてＳＪＴに出場した赤岡修次騎手。
ＳＪＴの前に、２鞍のエキストラ騎乗が入っていました。
この“前乗り”で、赤岡騎手は大きな勝利をつかみました！

第３レースの新馬戦を、サイゴンプリンスという２歳セン馬に騎乗して快勝！
船橋の矢野義幸厩舎に所属するサイゴンプリンスは能力試験で一番時計を出した素質馬で、ダントツの１番人気に支持されていました。

ガッチリと握手を交わす、赤岡騎手と矢野調教師。
「強い！　２歳とは思えません！」と、興奮を抑え切れない赤岡騎手。
満面の笑みを浮かべる矢野調教師。

赤岡騎手にとって、嬉しい嬉しい南関初勝利。
めちゃめちゃ嬉しそうでした。赤岡スマイル炸裂ぜよ。

この日は矢野調教師の愛弟子・本橋孝太騎手が、第５レースと第６レースを、自厩舎の馬で連勝しました。
本橋騎手は高知武者修行組の出世頭です。
本橋騎手の師匠が手がける素質馬で、本橋騎手が慕っている赤岡騎手が南関初勝利を挙げた。
同じ日に本橋騎手が２勝。
ドラマぞね～。

赤岡騎手のＳＪＴ第１ステージの成績は――。
１戦目で４着に入って11ポイントをゲット。
２戦目は騎乗予定馬が出走取り消しとなってしまったため、１ポイント。

「昨日、西川さんから電話があって、２戦目の取り消しを知りました。取り消した馬は長期休養明けだったけど、休養前の成績がよかったから・・・。でも、仕方ないことですからね。『１戦目に一発入魂しよう』と気持ちを切り替えました。12ポイントあれば、たぶん第２ステージの園田に行けるでしょう！」

赤岡騎手はそう言って、高知へ帰ってゆきました。

赤岡騎手のＳＪＴ第１ステージの順位は、９位でした。
トップの吉原寛人騎手と、18ポイント差です。
まだなにがあるかわかりません。
ＳＪＴ第２ステージは10月15日（木）。舞台は園田競馬場。
園田で一発逆転ボーナスレースが待ってるかも？

スーパージョッキーズトライアル。略してＳＪＴ。
ＳＪＴは、暮れにＪＲＡの阪神競馬場で行われるワールドスーパージョッキーズシリーズ（ＷＳＪＳ）の「地方代表騎手」が選出される競走です。
今年の第１ステージの舞台は、船橋競馬場。
全国各地のリーディングジョッキーが、たった一枚の切符をめぐって火花を散らしました。

こうしてヤンキー座りでダベッているときも、水面下では火花バチバチです。
うそです。レース前はいたって和やかなムードです。

向かって左から、赤岡修次騎手（高知）、吉田隆二騎手（荒尾）、山口勲騎手（佐賀）、楢崎巧祐騎手（福山）。
高知代表＆福山代表で九州代表をサンドイッチ。

第１ステージをトップ通過したのは、１戦目５着・２戦目１着で30ポイントをゲットした吉原寛人騎手（金沢）。
吉原騎手がＳＪＴに出場するのは今年で３度目ですが、過去２回はくじ運に見放されてしまったこともあって、散々な成績に終わりました。
だから今回のＳＪＴには、自分にプレッシャーをかけて臨んだのだそうです。

24ポイントをゲットして２位につけているのは、今野忠成騎手（川崎）。
川崎の騎手会長が、ＷＳＪＳ初出場に向けて好位につけています。

ＳＪＴ第１ステージ。レースもポイント争いも熱かった！
ＳＪＴ第２ステージは、10月15日（木）、園田競馬場で行われます。
園田でＷＳＪＳの地方代表騎手が決まります。楽しみやー。
神様こと、吉田勝彦アナウンサーによる騎手紹介も楽しみやー。

船橋競馬場で行われた日本テレビ盃を制したのは、マコトスパルビエロ＆安藤勝己騎手でした。
パドックを歩いているときから全身に自信をみなぎらせていて、なんだか圧倒されてしまいました。
逃げ差し自在のマコトスパルビエロ。スマートファルコンとの再戦が楽しみやー。

高知からは、フサイチバルドル＆赤岡修次騎手、リワードパットン＆西川敏弘騎手、ケイエスショーキ（鞍上は浦和の水野貴史騎手）が参戦しました。

フサイチバルドルは８着でした。うう。ううう。
でも、バルドルを管理する田中守調教師の第一声を聞いてハッとしました。
「上等よお！（にっこり）」
私は着順ばかりに気を取られていたのです。バカバカ。オークスのバカ。
高知の馬の活躍が当たり前のようになってきた今日この頃、知らず知らずのうちに欲深くなっていたことに気づきました。
大事なことを見落とすところでした。
バルドルは精一杯走った。後ろの馬には交わされなかった。チャンスはまためぐってくるだろう。

リワードパットンは11着。
「『この馬に1800ｍは長い』と聞いちょったけど、思ったよりバタバタにならんかった。今後もメンバー次第ではやれると思いますよ」と西川騎手。
盛岡のクラスターカップで５着に食い込んだ底力を、またどこかで発揮してくれるはずです。
ちなみに、パドックでのリワードパットンは、ずば抜けてリラックスしていました。

競走馬の犬の散歩フェチとしては、たまらんかったです。
ケイエスショーキ（13着）の写真は、別の機会に。

本日の収穫。
向かって左から、船橋の濱田達也騎手、赤岡修次騎手、田中守調教師です。
高知の人馬が南関東へ遠征する度に、高知で武者修行をしたことのあるジョッキーが、装鞍を手伝ったり鞍を磨いたりしています。
自然な感じでサポート役を務めている光景を目にする度に、なんだか心があたたまるのであります。

レース後、西川騎手と赤岡騎手は、脱兎のごとく船橋競馬場を飛び出しました。
赤岡騎手は２日後に船橋で行われるスーパージョッキーズトライアル（略してＳＪＴ、ワールドスーパージョッキーズシリーズの予選）を控えていますが、いったん高知に戻ったようです。
高知→福山→佐賀→高知→船橋（日本テレビ盃）→高知→船橋（ＳＪＴ）→高知、てな感じの、レースと調教と移動の日々を送るのだと思われます。
ひええ。

昨日の福山のファン感謝祭。
凄かった。強烈だった。
まずは馬場リレー大会。
場内ビジョンにこんなん出るなんて。

スターターが旗を振るなんて。
あのカッコいい重賞ファンファーレが鳴るなんて。
第１回福山リレーステークス。
選ばれし９チームが、１着賞金（５万円分の商品券）をめぐって激走！

見事優勝を果たしたのは、「福山大学サッカー部」のみなさんでした。
ああ～「今日は馬券買った？」とか訊いてみればよかった。
写真撮るだけでせいいっぱいだった。
若くて。キラキラしすぎてて。

ジョッキーチームはブービーでした～。
へとへとになっても笑顔を忘れない周藤直樹騎手。
「ジョッキーのど自慢」に備えて、息を整えています。

福山重鎮ジョッキーズに囲まれて、ビールをがぶ飲みする永森大智騎手。
ど、どうしてそんなに飲んでるんですか？
「ダメです。いくら飲んでも、恥じらいが消えません・・・」
えっ、永森騎手も「ジョッキーのど自慢」に出るの!?

腕相撲大会の決勝戦やダンスパフォーマンスを経て、嬉し恥ずかし「ジョッキーのど自慢」がスタートした。
トップバッターは池田俊樹騎手。
福山ナンバーワン寡黙ジョッキーの池田騎手が、ＳＭＡＰの「シェイク」を熱唱！
微動だにせず、でも一生懸命に熱唱！

周藤直樹騎手は、フレンズの「泣いてもいいですか」を熱唱！
やや挙動不審に、心を込めて熱唱！

山田祥雄（やまだ・さちお）騎手は、ミスチルの「雨のち晴れ」を熱唱！
「サッチ～！」という野太い声援にはにかみながら熱唱！

というか、野太い声援の主は、スタンドでファンのなかに紛れ込んでいた嬉勝則（うれし・かつのり）騎手だった。
2008年の福山リーディングジョッキーだった。
「ジョッキーのど自慢」は最高に盛り上がって、われわれファンも大喜びだった、がしかし、嬉騎手がいちばん盛り上がっていた。
嬉騎手がいちばん嬉しそうだった（これが言いたかった）。

永森大智騎手の熱唱については割愛します。
うそです。後日、永森スペシャルを別途掲載します。
まさかアニメソングで攻めてくるとは――。

大トリを務めたのは、ベテランの藤本三郎騎手41歳さそり座Ｂ型。
尾崎豊の「Ｉ ＬＯＶＥ ＹＯＵ」を熱唱！

不滅のバラードをしっとりと歌い上げる！
藤本騎手の美声が、雨上がりの夜空に溶けてゆく！

大熱唱！

鳴り止まぬスタンディングオベーション！
さぶちゃ～ん!!

ああああああ。
面白かったあああああ。

「た～～まや～～～!!」　byすっかりできあがった嬉騎手
福山競馬開設60周年記念ファン感謝祭を締めくくる400発の打ち上げ花火を眺めながら、私は欲望をおさえきれず身悶えた。
高知でも「ジョッキーのど自慢」をやってほしい。
高知にも歌姫ジョッキー＆歌麿ジョッキーがたくさんおるやんか。

高知でもお願いします。「ジョッキーのど自慢」。
お願いします。一生のお願いです。
モシカイサイサレナカッタラ，コウチケイバノコトキライニナリマス．
コレハオドシデス．

本日、佐賀競馬場で行われた３歳重賞・ロータスクラウン賞。
高知から参戦したリワードブライトン＆赤岡修次騎手が、２着をもぎとりました。
勝ったミヤノオードリー＆鮫島克也騎手はべらぼうに強かったけど、アウェイの重賞で８番人気で２着。
いえい！
高知で頑張りゆうのは、高齢馬だけやない。
若馬も活躍しはじめたぜよ。

私は昨日と今日の２日間、またしても福山競馬場に突撃しました。
昨日の福山のメインイベントは、兵庫と福山と高知の騎手交流戦。
「近畿・中国・四国連携スタージョッキー」でした。

総合優勝を果たしたのは、“兵庫の天才若武者”こと、大山真吾騎手。
勝利ジョッキーインタビューでは、優勝したのに「悔しいです！」。
２戦目のクビ差２着がかなり悔しかったそうです。
高知勢の結果も「悔しいです！」。
でも、中西達也騎手は1戦目をクリプトジュエル（高知から福山に移籍した馬）で勝ったし、第３レースをプリンセスパピイ（高知からの遠征馬）で制したぞね。

そんでもって。
本日の最終レース！
“高知のスマイル王子（仮）”こと永森大智騎手が、リュウジンミサキで逃げ切りました！
永森騎手が福山武者修行期間中に挙げた勝ち鞍は、これで16勝目。
３ヶ月で16勝ってすごいやん。
福山武者修行のラスト騎乗日（９月27日）に４勝を重ねて、20勝の大台に乗せるとか乗せないとか!?

ちなみに。
永森騎手を軸にした総流し馬券が15790円もついて、わしゃホクホクです。
そういえば、一発逆転ファイナルレースで奇跡の28万馬券をゲットしたとき、永森騎手が1着だったんだよな～。
永森騎手が高知に帰ってきたら狙いまくろうっと。
まさし・たいち・ひろかずで金持ちになれそうです。

本日の福山競馬場。イベント満載で、めっちゃ楽しかったです。
くわしくはのちほど更新します。
福山競馬て。マニア心をやたらくすぐる。
「馬場リレー」とか。
「ジョッキーのど自慢」とか。
脳内モルヒネどばっ。です。
明日は船橋に行くのに眠れんやないか福山競馬め。

売店の平田さんの文体が好きです。
好きが高じてパクってます。
パクるというか。伝染るんです。ヤミヤミー♪

てなわけで、福山競馬場に突撃してまいりました！
瀬戸内賞に出走した高知勢は――。

セトノヒット＆中西達也騎手！

ファンドリコンドル＆赤岡修次騎手！

ところで。
７月から福山で武者修行中の、永森大智騎手。
笑顔が素敵な高知のホープです。

その永森騎手を、「たいち～！」と応援する男性の姿が。

「たいち～～～!!」
熱いファンやなあ。
だけどこの後ろ姿、どこかで見たことがあるような？

おおっ、踊り子ジョッキーと、南国土佐の妖精やないか～。
向かって左から、高知から福山へ移籍した佐原秀泰騎手と、踊り子（宮川浩一騎手）と妖精（別府真衣騎手）。
踊り子と妖精は、全休日を利用して高知勢の応援にやってきました。

え。
パドックでセトノヒットを曳いてるのは、踊り子ジョッキーではありませんか～！
地元では絶対に見られない激レアな光景に、高知勢応援団は大盛り上がり。
踊り子ジョッキーもなんだか嬉しそうやん。

さて。
瀬戸内賞を制したのは、兵庫のイイデケンシン＆木村健騎手でした。
ハナを切ってスローペースに持ち込んで、そのまま押し切りました。
さすがＧＩ馬です。

セトノヒット＆中西達也騎手は３着。
中西騎手いわく、「状態は上向いているけど、やっぱりまだ本調子ではないですね。もし絶好調なら、もっと早めに動いたんだけど・・・」とのこと。
セトノヒットのような差し馬には、厳しい展開でした。
でも、２着狙いのレースをしたなら２着は確保できただろうけど、勝ちにいったゆえの３着だから、単勝にぶち込んだ人（わし）も納得ですよ！

ファンドリコンドル＆赤岡修次騎手は４着。
「距離がちょっと長かったかもしれませんね」と赤岡騎手。
中西騎手とは対照的な、サバサバした表情でした。

セトノヒットもファンドリコンドルも、次に期待ですね！

おや？
イイデケンシンを写メっているのは、もしかして？

ＪＲＡの西原玲奈騎手やないですか。
実は西原騎手、イイデケンシンの調教をつけていたそうなんです。
というわけで、口取り風味の記念撮影☆

この日は西原騎手＆荘司典子さんのトークショーetcが行われました。
荘司さんの本馬場入場アナウンス、１頭１頭を紹介する言葉に愛があって、とても素敵でした。
荘司さんは声も優しいから、耳からマイナスイオンを注ぎ込まれました。
いつか橋口浩二アナウンサーと、癒しボイス共演をしてほしいです。

レース検討会も大盛況！
実際にイイデケンシンにまたがっていた西原騎手のお話、すごく面白かったです。
西原騎手の本命は、もちろんイイデケンシン。対抗は３着のセトノヒット。２着のキャプテンハートを５番手に推していたから、予想もばっちりでした。

「イイデケンシンがドバイに遠征する前、京都競馬場で検疫を受けていたときに、調教に乗りに行っていました。だからすごく思い入れがあって。イイデケンシンが勝って、ホントに嬉しいです！」と西原騎手。
西原騎手はイイデケンシンの単勝馬券をにぎりしめ、「記念馬券にします」と言ってにっこり微笑み、福山競馬場をあとにしました。
次に会えるのは、レディースジョッキーズシリーズ（ＬＪＳ）かな？
別府真衣騎手や森井美香騎手、福山の池本徳子騎手も参戦予定の、ＬＪＳ2009の日程は・・・。

第１ラウンド　11月16日（月）水沢競馬場　
第２ラウンド　11月26日（木）荒尾競馬場
第３ラウンド　12月７日（月） 高知競馬場

今年は高知で女王が決まるんですね。めっちゃ楽しみや。

おまけショットその１。
必死でマークカードを塗る西原騎手＆荘司さんの巻。

おまけショットその２。
福山の場内ビジョンにド～ンと映し出された、松木啓助調教師です。
大一番の前に調教師のコメントが聞けるなんて、ファンとしては本当にありがたいことですよね。
馬券の参考にできるのはもちろん、顔がわかると親近感が沸くんですわ。
「ああ、セトノヒットの松木調教師って、こんな人なんだ～」って。
地方競馬の調教師で全国的に顔が売れている方って、船橋の川島正行調教師と、高知の宗石大調教師と・・・？

競馬の現場で働いている人たちは面白いです。
騎手。調教師。厩務員。馬主。牧場で働く人々。などなど。
みんな濃いです。
特に地方競馬には、濃い～人たちがうじゃうじゃいます。

アーサーこと中西達也騎手だって、キムタケこと木村健騎手だって、ヘルメット脱いだらアラびっくり、めっちゃ男前。しかも話すと面白い。
もっと知りたいです。もったいないです。

でも。
ディープインパクトをてがけた池江敏行調教助手が、「ファンのみなさんに、もっと調教助手という仕事を知ってもらいたいんです」とおっしゃっていました。
池江調教助手は「知られていないもどかしさ」を感じているからこそ、積極的にイベントに出演したり、コラムを書いたりしているんだそうです。

中央地方関係なく、競馬のことを伝えるのは大変なんだと思います。
競馬関係者自身がなにかを発信する機会、ファンが関係者の想いや素顔に触れられる場が少ないから。

だけどやっぱり、馬に関わっている人たちは、すごく魅力的です。
知られていないことが歯がゆいし、本当にもったいないです。
人の魅力は競馬の魅力だと思います。
人の魅力を知れば興味が沸く。知った上でレースを見ると、もっと競馬が面白くなると思うんです。
中央の競馬場にしか行ったことがなかった10年前の自分に、「早く地方の競馬場に行ってみろや～」と叫びたいですもん。
とにかくもっと伝えないとー！

ああ、暑苦しく語ってしまった。長々と書いてしまった。
短くまとめると。

地方競馬の馬券はもっと売れる～
高知の馬券はもっと売れる～
売れる理由も余地もある～