フェラーリピサをはじめ、JRA勢はたしかに強い。
兵庫のアルドラゴンや名古屋のキングスゾーンも怖い。
だけどしかし、高知勢3頭を舐めたらいかんぜよ!
ポートジェネラル(牡6、雑賀正光厩舎)
多摩川オープンの3着で、一線級と互角に戦える実力を示したポートジェネラル。
2月のはじめから3月のはじめまでの1ヶ月間は滋賀県の「栗東ホース具楽部」に滞在し、なんと坂路調教に励みました。
高知所属馬が坂路で鍛えられるのは、極めて異例なこと。
雑賀調教師の意気込みの表れです。
「その気になっとるさかい」と言って笑っていた雑賀調教師ですが、目は笑ってなかったです。
鞍上を務める赤岡修次騎手いわく、ポートジェネラルは状態の変化を表に出さないタイプで、高知に帰って来てからの調教の動きに変わりはないそうです。
「あとは、展開がどうなるかですね!」と赤岡騎手。
今回の黒船賞、先行馬が揃っています。
逃げ馬には厳しい展開になるのかな?
後続のみなさんが、ポートジェネラルのことを甘く見ていますように。
レースが終わるまでは舐めてもいいぜよ。
とにかく、赤岡+ポートジェネラル+雑賀調教師の鼻息(=逃げ?)が、黒船の鍵を握っていることは間違いありません。
フサイチバルドル(セン8、田中守厩舎)
昨秋、高知にやってきた当初から期待をかけられていたフサイチバルドルですが、移籍初戦と2戦目は案外な結果に終わってしまいました。
移籍3戦目の黒潮スプリンターズカップは、猛追及ばず2着。
能力の片鱗は見せたものの、交わせそうで交わせないところにじれったさがつのりました。
しかし、移籍4戦目となった前走・だるま夕日特別では、別馬のような強さを発揮して楽勝したのです。
だるま夕日特別へ向かう過程で、マルタンガールという頭の高い馬のための調教用の馬具を使用するようになったことが、バルトルの転機だったようです。
マルタンガールの使用を進言したのは、転入当初から調教をつけている赤岡騎手でした。
黒船賞本番でバルドルの手綱をとるのは宮川実騎手ですが、追い切ったのは赤岡騎手。
「追い切りの動きは、前回よりもよかった。展開次第では“入着以上”もあるかもしれないですね!」
赤岡騎手の言葉には、「ポートジェネラルよりも、フサイチバルドルのほうに展開が向きそう」という気持ちがにじんでいるような・・・。
差し馬向きの展開になるなら、フサイチバルドルの出番かも!
マリスブラッシュ(牡8、田中譲二厩舎)
夕暮れどき、マリスブラッシュは譲二先生と遊んでいました。
マリスブラッシュは優しく触れられるよりも、少し荒っぽく構ってもらったほうが喜ぶそうです。
マゾッ気があるのかも?
黒潮スプリンターズカップでフサイチバルドルの追撃を振り切って、黒船賞の優先出走権をゲットしたマリスブラッシュ。
マリスブラッシュにとって、3度目の黒船賞出走です。
8歳になっても衰えはありません。
前が崩れれば、掲示板に乗る可能性だって十分にあると思います。
食いしん坊のマリスブラッシュ。譲二先生お手製の青草パワーでがんばってね。
19日の23時30分現在、高知には雨が降っています。
明日は晴れるみたいだけれど、道悪は必至です。
フサイチバルドルを管理する田中守調教師が、「雨馬場のほうがええんかなあ」と呟いてたな~。