今日の高知7R(18:10発走)は、黒潮菊花賞。高知の三冠目は、ダート1900mの戦いです。はたしてどの馬が、戴冠を果たすのでしょうか。
黒潮菊花賞の勝ち馬を探せ!
黒潮皐月賞と高知優駿(黒潮ダービー)を制した二冠馬・ドンスキマー(工藤英嗣厩舎)が、「三冠達成」に挑みます。
春の2冠では1番人気をヒロカミヒメに譲りましたが、いざフタを開けてみれば、ドンスキマーの圧勝劇。
「あのディープブリランテと同じ新馬戦でデビューして、見せ場たっぷりのレースをした」というプロフィールは、やっぱり伊達ではありません。
しかしドンスキマー、前走後に左前脚の膝を痛めてしまい、1ヶ月ほど調教を休んでいました。
赤岡騎手いわく、「これで三冠を獲ったらたいしたもの」。
何度探りを入れても、赤岡騎手の口から前向きな発言が出ませんでした。
でも、黒潮ダービー前も、赤岡騎手は「勝つまでは難しいと思います」と言っていて、私はその言葉を素直に信じて、ドンスキマーをばっさり切ったんですわ。
アカオカのうそつき!
などと赤岡騎手を責めるのはお門違いで、ドンスキマーはそういう馬なんだと思います。
レース後に「やっぱり1900mならドンスキマーが強かった。この状態で三冠を獲るんだから、たいしたものですね!」と言ってにっこりほほ笑む赤岡騎手の姿が浮かびますもの。
うーん。どうしよう。
黒潮皐月賞3着、高知優駿2着のヒロカミヒメ(大関吉明厩舎)。何度も古馬を撃破し、着実に成長を遂げる“高知はえ抜き”のお姫様には、黒潮菊花賞馬の称号がよく似合います。
ヒロカミヒメを担当するのは、この道34年の岡田康光厩務員です。
「ヒロカミヒメは人懐っこくておりこうさん。でも、普段はこんなに大人しいけど、競馬の時は凄いでえ。気が強くて、男みたいな性格しちゅう。体重はあんまり変わらんけど、最近は馬に幅が出てきたよ。1900mやき、折り合い次第やけど、最近は馬もレースがわかってきたから。ええ勝負ができたらいいね」
岡田厩務員は、高知のグランプリレース「高知県知事賞」を3勝した高知の名馬・ウォーターダグを手がけた人。
高知デビューの馬として初めて高知県知事賞を制したのが、ウォーターダグです。
高知には新馬戦がありません。
だから高知デビューの馬は、年に数頭しかいません。
高知デビュー馬がクラシックで主役を張っていることが、本当に嬉しい。
ヒロカミヒメにラスト一冠・黒潮菊花賞を勝ってほしい!
高知転入後は4戦4勝のケイズイーグル(松木啓助厩舎)。かなり面白い存在です。
「掛かる馬じゃないき、楽しみにしています。大外枠を引いたので、ヒロカミヒメをマークするような競馬をしたいですね。『久しぶりに重賞を勝ちたいなあ』と思っています」
倉兼騎手はそう言って、ニヒルにほほ笑みました。
こりゃあ一発あるぜよ。
高知転入後は2戦2勝のユキノベアハート(炭田健二厩舎)にもそそられます。
「中央でタイムオーバーになって高知に来た頃は、夏負けが酷かった。でも涼しくなってくるにつれて、調子が上向いてきました。折り合いはつくよってに、距離は大丈夫と思います。ただ、いくらか気細いところがあるんで、初めてのナイターがどう出るか。それだけが心配なくらいで、状態はいいですよ」
と、にこにこ笑顔の炭田調教師。
三冠馬グランシングを手がけた炭田調教師、「ヒロカミヒメは強いけど」と言いながらも、かなりの手応えを感じているようです。
穴党の心をくすぐるゲイン(別府真司厩舎)。
2歳時に能検でヒロカミヒメをぶっちぎった素質馬が、アッと言わせるかも!
「意外性の男」こと石本騎手は、「展開次第ですね!」と言ってニヤリ。穴の香りがします。
3枠3番マンボフィーリング 上田将司騎手
黒潮皐月賞2着、高知優駿3着のマンボフィーリングも気になります。
上田騎手が「『まじめに走ってくれれば』と思ってブリンカーをつけた」という前走を快勝。
距離も長いほうがよさそうです。
クロクモやパイクーヤは、距離が鍵かな~?
ハナニナレに騎乗する宮川実騎手が「成長著しいハナちゃんとハナニナレルように頑張ります! 」と言っていたのが、ちょっぴり気になります。
うーんどうしよう。
よーし決めた。
◎10番ヒロカミヒメ
○12番ケイズイーグル
▲4番ユキノベアハート
△3番マンボフィーリング
イチかバチか、ドンスキマーを切るぜよ!
三冠馬が生まれるのか。
それとも高知はえ抜き黒潮菊花賞馬が誕生するのか。
はたまた新星が大仕事をやってのけるのか。
本日の高知7R、黒潮菊花賞は、18時10分発走です!