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2年ぶりの黒船賞、高知勢を舐めたらいかんぜよ!

本日、高知競馬場で第14回黒船賞(1400m)が行われる。
黒船賞は第6レース、16時25分に発走する。
ダート短距離界の帝王・スーニがやってくる。
スー二&川田将雅騎手。セイクリムズン&岩田康誠騎手。
トウショウカズン&武豊騎手。ケイアイライジン&川島正太郎騎手。
全国各地の精鋭が、高知に来襲する。

砂上、春の陣。迎え撃つのは、土佐の志士。
第1回黒船賞を制したリバーセキトバを、第11回黒船賞で3着をもぎとったフサイチバルドルを思い出しながら、叫ばせていただきます。

「高知勢を、舐めたらいかんぜよ!」

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2枠2番 タンゴノセック 牡8 田中守厩舎 鞍上:赤岡修次騎手

2010年の大井記念(2600m)で5着、2011年の報知オールスターカップ(川崎、2100m)で3着という実績を引っさげて、南関東から高知へやってきたタンゴノセック。
転入3戦目の久松城賞(1400m)で重賞初制覇。このときは中団からレースを進め、3~4コーナーで一瞬にして先頭に取り付き、直線に入ると後続をアッという間に突き放しました。
ところが1番人気に支持された高知県知事賞(2400m)では、伸びあぐねて2着。
しかし今年1月の川崎記念(2100m)では8着に敗れるも、上がり3ハロンのタイムはメンバー最速。
そして黒船賞トライアルの黒潮スプリンターズカップ(1300m)を圧勝。
はたして、タンゴノセックの距離適正は?

赤岡騎手「中距離の差し馬っていう感じがしてきましたね。あんまり長い距離になると、ずるずるべったりの脚になって、伸びはするけどキレがなくなる。1600m~1900mがベストやけど、1400mでも大丈夫だと思います」

ふむふむ。では、「2枠2番」という枠順はどうなんでしょう。
高知コースは「内枠不利」とされているけれど……。

赤岡騎手「できれば真ん中ぐらいの枠がよかったけど、どこからでも行けるタイプの馬だから。差し馬やき、そこそこ来るろう。あとはもうちょっと馬場が乾いて、時計のかかる馬場になってくれれば。時計の出る不良馬場では、中央の馬が走りやすうなってしまうから」

馬場の状態次第で、チャンスが生まれそうです。
先行するであろう中央勢の、脚が上がるようなら――。
追い切りの動きはいかがでしたか?

赤岡騎手「ああ、タンゴノセックは山崎が攻め馬しゆうき、山崎に聞いてください。あの馬が高知に来てから、ずっと山崎が乗っているんです。それで上手いこといっているから、安心しています」

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大井から武者修行に来ている山崎良騎手

山崎騎手「タンゴノセックの状態は、最高潮と言ってもいいと思います!」

なんと!

山崎騎手「前走から少し間隔が開いたので、11日にビシッと追い切りました。そうしたら、体で感じた以上に時計がよくて、『やっぱり走る馬だな、それだけ状態がいいんだな』と。黒船賞でどんな走りをしてくれるのかなあって、楽しみにしています。展開次第ですけど、展開さえよければ、勝ち負けできるんじゃないかと思うんですよね。状態はホントにバッチリです。気合い乗りがすごいです」

いつもニコニコしている山崎騎手の口から、これほど強気なコメントが飛び出すとは思いませんでした。

山崎騎手「闘争心がすごいんです。張り場にいるとき、他の馬が前を通ると、飛びかかっていきますからね。気の強いところが、いい方向に出ていると思います。気は強いけど、すごく乗りやすいんです。乗ってる人間には、すごく従順なんですよ。もし勝ったら、赤岡さんにすごくおいしいものをご馳走になりたいです(ニコニコ)」

よしきた。もしタンゴノセックが馬券に絡んだら、痩せの大食いな山崎騎手に、土佐あかうしを3キロプレゼントしよう。

田中守調教師「素直で飼い葉もよく食うし、扱いやすい馬。状態は前回もよかったけど、今回はさらにえい。ええ感じで気合いが乗っちゅうよ」

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4枠4番 レーザーブレイド 牡5 細川忠義厩舎 鞍上:宮川実騎手

先日、めでたく調教師試験に合格した打越勇児厩務員(打越初男さんの息子さんです)が担当するレーザーブレイド。
だるま夕日特別(1600m)で高知の大将・グランシュヴァリエを撃破し、黒船賞の出走権をつかみました。主戦の赤岡騎手が、調教をつけています。

赤岡騎手「前回と同じくらいの仕上がりだと思います。レーザーブレイドに関しては、状態云々よりも、『気分よく走れるかどうか』に尽きますね」

レーザーブレイドはやんちゃな馬で、赤岡騎手は調教中に何度も振り落とされているそうです。
だけど真面目に走ったときは、前の馬をきっちり交わしにいくらしい。
高知のオルフェーヴル?

黒船賞では、宮川実騎手が鞍上を務めます。
だるま夕日特別を制した赤岡騎手のお手馬に、宮川実騎手が騎乗して黒船賞に挑む――。
これはフサイチバルドル&宮川実騎手が3着をもぎ取った2009年の黒船賞と、まったく同じ展開です。

宮川実騎手「来ましたね、このパターン(笑)。まだ馬に自分から走る気がないようなんですけど、調子はいいみたいなんで、がんばります。フサイチバルドルのときのように、上位を目指します!」

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1枠1番 チュニジアンブルー 牡6 別府真司厩舎 鞍上:倉兼育康騎手

ガーネット特別(1400m)を制して、黒船賞の出走権を半分ゲットしたチュニジアンブルーは、いろは丸特別(福山、1250m)を兵庫のエーシンエフダンズが制したことで、晴れて黒船賞出走をモノにしました(話が長くなるので、乱暴な説明でご容赦ください)。

倉兼騎手「1番枠に入ってしまいました。中途半端な番手になったら、内々の深いところを走らなあかんき、外枠が欲しかった……」

昨秋、北海道から高知に転入してきたチュニジアンブルーは、逃げor先行で破竹の7連勝を挙げました。
しかし前走の黒潮スプリンターズカップは、スタートで大きく立ち遅れてしまい、最後方から猛然と追い上げるも2着まで。
ただ、出遅れたことによって、収穫もありました。

倉兼騎手「前走で、砂をかぶっても大丈夫なことがわかりました。レースの幅が広がったんで、無理して前に行かなくてもいいかなと思っています。見せ場を作りたいので、行けるようなら行きたいですけどね。チュニジアンブルーは、すごくいい馬ですよ」

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最後に、高知勢3頭の背中を知る赤岡騎手に聞いてみました。
高知勢で、一番強いのは?
「タンゴノセックやないかな? でも、チュニジアンも強いと思う。レーザーブレイドは未知数。気分よく走れたら、かなり強い。安心して乗れるのは、やっぱりタンゴノセックですね。すごく乗りやすい馬なんです。なんとか入着以上を狙いたいですね!」

かしこまりました。複勝をたっぷり買い込みます。

黒船賞の出馬表
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第14回黒船賞は、3月20日の第6レース、16時25分に発走します!

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