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黒潮菊花賞を制するのは?西川騎手×赤岡騎手SP対談!(その2)

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◆ドンスキマーは三冠馬に輝くか?

――10月14日(日)の第7R(18:10発走)の、黒潮菊花賞(ダート1900m)。赤岡騎手は黒潮皐月賞と高知優駿を制した二冠馬・ドンスキマーで、三冠達成に挑みます。

赤岡騎手:ドンスキマーの長所は、タメが効くところ。短距離ならヒロカミヒメに負けるけど、1900mやったらなんとかなる。まともな状態なら、同世代の馬には負けんと思います。

――ドンスキマーは、どんな性格の馬ですか?

赤岡騎手:変わった馬で、ナイターのほうが走りがいいんですよ。昼間の明るい馬場では、物見してしまうから大変です(苦笑)。

西川騎手:ビビりなんやね。夜になったら周りが見えんき、逆に集中して走る。ハタで見ていて思うのは、ドンスキマーは決して器用な馬ではないということ。乗り役の力で勝ちゆう部分が大きいと思う。

赤岡騎手:神経質で、牝馬みたいなところがありますね。

――ドンスキマーの状態はいかがですか。

赤岡騎手:左前脚の膝を痛めて、1ヶ月ほど休んでいたんです。調教を再開できたのが9月の半ばでしたから、なんとも言えないですね。

――でも、黒潮皐月賞も高知優駿も、レース前は「勝てるとは思わない」とおっしゃっていたのに、いざフタを開けてみれば圧勝でした。

赤岡騎手:そうですねえ。少しずつよくなってはいるけど、やっぱりなんとも言えません。もしこの状態で三冠を獲れるようなら、たいしたものだと思います。

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◆高知はえ抜きのヒロカミヒメ、戴冠なるか!

――西川騎手がコンビを組むのは、高知はえ抜きのヒロカミヒメ。黒潮皐月賞は3着、高知優駿は2着に敗れてしまいましたが、二冠の前後は外傷の影響で、本調子ではなかったとか。世代ナンバーワンの実力は、誰もが認めています。

西川騎手:高知で仕上がって高知でデビューした馬が、1年ぐらいでA級まで勝ち上がるとは、誰も予想してなかったと思う。僕自身、ヒロカミヒメがここまで走るとは思っていませんでした。

――ヒロカミヒメの性格は?

西川騎手:ヒロカミちゃんは、二面性があって難しい。レース前にカーッとなって舞い上がることもあれば、落ち着きすぎて駄目なときもある。抜け出したらやめるしね。抜け切ったらフワッとしてしまうから、どのタイミングで抜けるかが、すごく難しい。いっつもドキドキで、「たのむ!」っていう感じで乗りゆう(笑)。

赤岡騎手:僕もヒロカミヒメに乗って勝ったことがあるけど、たしかに抜けたらやめるよね。変わった牝馬やね。抜け出してからやめるのは男馬に多いけど、女馬には少ないがやき。男みたいな性格をしちゅう。

西川騎手:燃え上がるときは燃え上がるし、醒めるときはあっさり醒めてしまう。熱しやすくて醒めやすいタイプ。その分、乗ってて面白い。

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――魔性の女!?

西川騎手:けど、かわいいんやて。いつも朝の仕事が終わったら、ナデナデして帰るがやけど、普段はおとなしくてめっちゃ可愛い。あと、ほんとによく寝る。それもバッタリ横になって寝ゆう。ヒロカミちゃんは、自分で体調を整えゆう。

赤岡騎手:自己管理しゆうがやろか?

西川騎手:あ、でも、こないだ初めてドツかれた。ドコーンと(笑)。

赤岡騎手:クサかったがやろうか(笑)?

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西川騎手:熱しやすくて醒めやすいのは、ヒロカミちゃんの長所であり、短所でもある。そこをコントロールできれば、1900mにも対応できると思う。2走前の福山遠征(2着)では、落ち着きすぎてなんの反応もなく終わったけど、前走の1600m戦(1着)では、2番手に控えてタメが効いた。それでちょっと安心しました。着実に成長してくれゆうと思います。

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