高知もすっかり秋めいてきました。
今週の高知けいばでは、食欲の秋にちなんで、体重調整のプロである高知けいば所属騎手を対象に、減量をテーマにインタビューを行い、ジョッキーの減量との向き合い方を紹介しつつ、 一般の方にも参考にできるダイエットのヒントを探っていきます。
題して【体重調整のプロ・競馬のジョッキーに学ぶ、ダイエット参考用インタビュー企画】
第1弾は、騎手デビュー13年目、高知所属騎手の中でも激しい減量をこなしているといわれる岡村卓弥騎手にインタビューを行いました。
まずは普段の食事について教えてください。
1日で最初の食事は朝の調教が終わってからなので、9時過ぎ頃。その時々の気分で好きなものを食べています。最近は‟すき家”が多くて、牛丼とかカレーとかその時々、好きなものを食べます。
2食目は夕食です。18~19時くらいから食べ始めることが多いです。昼間にお腹が空いたら パンを食べたり、間食を取ることもあります。
開催前日になると基本的に朝は食べずに、水分を取って、食べても果物などを軽く取る程度です。(自分の騎乗予定に)牝馬がいない時なんかに軽く食べることもあります。レースの日でも土曜日の晩は普通に食べます。ただ日曜の夜になると胃が小さくなっているのか、ほとんど食べれない。入っていかないですね。
好きな食べ物はありますか?
嫁の作った手料理です。
特にお気に入りのものはありますか?
全部です。(笑)
では人生最後に作ってもらいたいものは?
カレーですかね。
体重管理のため、普段意識的に食べないようにしているものはありますか?
ないですね。気にしないです。
僕が思うに、体重が一番増える原因はストレスだと思っているんです。僕はそう考えていて、「体重を落とさないといけない」とそればかり意識しているいと、中々落ちないんです。なので、普段は一切気にしないです。好きなものを食べます。落とす時にガツっと落とす。そういうスタイルです。
飲酒の習慣については?
僕は飲まないです。あまりアルコールは受けつけない体質です。
具体的にどんな減量方法を取るのですか?
開催時と、非開催時の体重の増減が4~5㎏くらいですかね。それをレースの前日から食事を減らして、風呂で汗をかいて一気に体重を落とします。熱い湯船につかって。サウナより湯舟を使うのは、サウナは暑すぎて耐えられないから。サウナだと汗が出るけど残り1㎏になると急に汗が出て来なくなる。水分が残ってないんでしょうね。馬に乗ること自体も凄く体力を使うことですし。夏の暑い時期だと1日分の調教で2㎏近く落ちることもありましたけど、今日なんか少し肌寒いくらいだったので、汗も全然出なかったですね。
岡村騎手自身の減量に対する考え方について教えてください。
減量は気合と根性です。日常的に節制を突き詰めていけば(体重の増減幅が少なくなり)、減量はもっと楽だと思いますけど、毎日のように体重のことを気にして好きなものを食べられないのはやってられないな、というのが僕の考え方なので、攻め馬する元気も出てこないですよ。なので、僕の減量は一般の方には真似できないし、お勧めはできません (笑)
開催前日にも関わらずご協力ありがとうございました。最後に、明日からの開催に向けて、ファンの皆様にアピールをお願いします。
明日の準重賞「ミラク特別」、負けないように頑張ります!
今回のまとめ
・我慢による過度なストレスは継続するハードルを上げてしまう。
・減量には気合と根性が必要です。
岡村卓弥(おかむら たくや)騎手
1993年生まれ、2010年に高知競馬場でデビュー。雑賀正光厩舎所属。
子供の頃、自宅近くの高知競馬場で倉兼育康騎手(現在は調教師免許を取得)のレースを目の当たりにし、そのカッコ良さに憧れて自身も騎手を志した。
https://www.keiba.go.jp/KeibaWeb/DataRoom/RiderMark?k_riderLicenseNo=31207