昨日、大井競馬場にて行われた、３歳ダート三冠最終戦：ジャパンダートクラシック（JpnⅠ）にて高知けいば所属の「シンメデージー号」が地方所属馬で最先着となる５着と大健闘しました。レース後の打越調教師・吉原騎手の声をお届けします！
———レースの率直な感想をお伝えください。
【打越調教師】まあ、正直、前回より相手強いんで。どこまでやれるかと思ったんですけど、すごくいい脚で来て、最後は興奮しました。五着で悔しいけど嬉しいです。
———次走は？
【打越調教師】ＪＢＣなのか、自場の重賞になるのか。大きいところを狙っていきます。
———レースはどうでしたか？
【吉原騎手】できればもうちょっといい位置取りたいなと思ったんですけど、案外、少しやり合う感じになって、そこに参加しても・・・と思ったんで、自分のペースでリズム優先で。そこからは１頭でいいリズムで運んでくれて。上がりはしっかり脚使うのは分かってたんで、後はどれだけ詰め寄れるかなと思ったんですけど、しっかり最後まで脚を使ってくれたました。頭が本当に下がります。
———最終コーナーでの手応えは、東京ダービーと比べてどうでしたか？
【吉原騎手】あの時よりもちょっと後ろだった分、しっかりと（手応えが）あったので。逆に、もうまとめて３着ぐらいいけるかなと思ったんですけど。そこまでは甘くなかったです。
———シンメデージーの良いところを改めて
【吉原騎手】レースセンスというか、後ろから行ったらもう上がりですごい脚を使ってくれるし、前に行ったとしてもしっかり脚も使ってくれるんで、センスというか、そういうポテンシャルの高いものがあります。今日のメンバーでは一番小さい馬だったと思うんですけど、立派な走りだったと思います。馬がびっくりしてました、100キロは馬体重が違う馬ばかりだったので。その中でも地方所属で、一番は高知所属のままで、（この結果は）すごいことだと思います。
【打越調教師】自分の一番の興味は、ユメノホノオとどっちに乗ってくれるのか。
【吉原騎手】笑笑笑
———今年から３歳ダート三冠路線が整備されましたけど、どうでしょう。調整しやすくなったとか、そういうことがありますか？
【打越調教師】しやすいと言えばしやすいですよね。ただ、自場を捨てないといけないんで、そこが難しい判断になります。自分もたまたま今年２頭（シンメデージー・プリフロオールイン）強いのがいたんで、使い分けができたんですが。もし、プリフロオールインがいなければ東京ダービーに行ってたのかな、高知優駿取りに行ってたんじゃないかなと思ったり。どちらも狙ってというのは難しいですよね。
———（昨年までのジャパンダートダービーと違って）時期が真夏じゃなくなったっていうのはいいんですか？
【打越調教師】真夏じゃなくなったっていうのはいいかもしれないです。ただ、こっちに来るなら、もう自場捨てるしかないですよね。そこが難しい判断になって。自分なら夢を追いかけられますけど、オーナーは大きいじゃないですか、賞金が。まあ、こっちに出られるってことは当然、その分（賞金や報奨金が）大きい。こうやって、最先着なんで（地方所属馬かつ５着入線で報奨金が）すごい大きいんですけど、最先着でなかった場合には・・・、ね。地方（馬）だけのダービーが存在してくれたらと思わないことはないですかね。
———今回、オーナーさんの理解があってということですか。
【打越調教師】そうですね。すごい光栄です。ものすごいメンバーの中で走れて、またその中で結果も出せたので。
———フジユージーンとか（他の地方馬も）すごい強いんじゃないかと。
【打越調教師】そうですね、フジユージーン。ただ、やっぱりまあ、プリフロもそうですけど、なんて言いますかね、（地方所属馬同士のレースでは）自分のリズムじゃないですか、勝っている時が。ＪＲＡ（所属馬と一緒）だとそうはいかないので。リズムが変わるんで。そのあたり、シンメデージーの方が適応力が高いのかな。今回、フジユージーンとかサントノーレに先着できたっていうの胸張れるんじゃないですか。
正直、本当に嬉しいです。もういいかな、人生（笑）
いや、まだまだＧ１、Ｇ１とは言わないですけど、グレードレースを勝つところを。（高知けいば所属の）誰かが取らないと。ヘルシャフトとこの二頭（シンメデージー・プリプロオールイン）でどこかでいつか取れればいいですけど。他にも来年以降、そういう感じですかね。
