建依別賞の激戦も終わり、23日には処暑を迎えるともなればもう夏も残りわずかです。平成14年度が4月6日に開幕してから4ヶ月半、年度も約3分の一を過ぎた事になります。今日はここまでの高知競馬の騎手たちの成績を振り返りながら、近況報告をしてみましょう。
まずはリーディング争い、8月12日終了時点での数字です。
順位 騎手 今年度(重賞) 通算勝利
1 中越豊光 50勝 1098勝
2 西川敏弘 47勝 1293勝
3 北野真弘 31勝(1) 1541勝
4 倉兼育康 29勝(1) 373勝
5 花本正三 25勝(1) 1764勝
(本年度の益田1勝含む)
宮川 実 25勝 102勝
7 中西達也 24勝(2) 1066勝
8 鷹野宏史 21勝 1839勝
9 明神繁正 20勝 404勝
10 徳留康豊 17勝(1) 1514勝
ご覧の通り、平成10年度以来となる4度目のリーディングジョッキーを目指す中越豊光騎手が3勝差のトップ。連対率も高水準で推移し、ナムラコクオーの復活もあって今本当に勢いがあります。通算1100勝まであと2勝と迫っているのですが、6408戦で1098勝ですからやはりすごい数字ですよね。まだ27歳の若武者なのになんだかベテランの様なムードがあります。
2位につける西川敏弘騎手。技術面では折り紙が付く”名手”として名高いのですが、これまで実はまだリーディングジョッキーの名誉に輝いた事がありません。今年は大変なチャンスとなりそうです。今年は直線の迫力のあるフォームに一段と凄みが増した感じ。タレた馬でももう一伸びするところをぜひチェックしてみてください。こちらも通算1300勝まであと7勝と、節目の勝ち星が近づいています。
さて3位の北野真弘騎手ですが、7月初旬に「腸炎」をこじらせてから依然として入院が続いています。チーチーキングで臨んだ金沢のアラブ大賞典が7月2日の事でしたが、この時すでに兆しがあったものの遠征を敢行。結果として1週間後のオールジャパンリーディングジョッキー出場を取りやめなければならないほどに悪化。こういった晴れ舞台に対する情熱は人一倍なだけに本人は相当悔しかっただろうと思いますが、その後入院しての加療を余儀なくされ今日に至っています。一時は体重がかなり減少するなどしたものの、幸いな事に現在は快方に向かっており、早ければ9月半ばにも復帰できそうなメドが立ったようです。北野騎手本人からは「長い期間乗れませんでしたが、もうすぐ復帰できそうです。期待して待っててください!」とのコメントをもらっています。猛ラッシュでの巻き返しを見せるか?
一方、指の怪我で入院中の西内忍騎手ですが、骨折のためもう少し時間が掛かりそうです。早くて9月半ば、ともすると10月頭の復帰となりそうとの事。
そういえば緒方洋介騎手が足の怪我で入院していたときは、病室での暇つぶしに「プレステが欲しい」と言っていましたが、西内騎手のように指の怪我だとゲームはちょっと出来ませんね。DVDの再生機として活躍しそうです。
赤ちゃんが生まれたばかりの2人が奮闘しています。一人目は宮川実騎手。
今年度当初からロケットスタートを見せてリーディング争いに加わると、現在も5位タイとデビュー以来最高のシーズンを送っていますね。元々素質を高く評価されて鳴り物入りでデビュー、いきなり初騎乗初勝利を飾った逸材。まだまだ高い目標を目指して欲しいところです。
もう一人は古川文貴騎手。欧州の名手を彷彿とさせる上体を長く使った豪快なフォームはまだ完成途上ですが、なかなかの努力家で目が離せません。第7回開催ではリンデンスワローでの特別勝ちを含めて1日3勝をマークしたり、人気薄の馬で一日2度も万馬券を演出するなど大爆発を見せました。ようやく表に見える形で努力の成果が発揮されてきたわけですね。今後が楽しみです。
他にもリーディングトップ3内をうかがう倉兼育康騎手の数字が目立ちます。
後はエイシンドーサンに3度騎乗して3勝、建依別賞もきっちりと仕事を果たした徳留康豊騎手。怪我からの復帰後、いきなり勝ち星を挙げた緒方洋介騎手など、暑い夏場もへこたれず高知競馬の騎手全員頑張っていますよ。次回開催もどうぞ熱い応援よろしくお願いします!!!