黒潮皐月賞回顧

 4月29日の10Rで3歳三冠路線の第一戦、デイリースポーツ杯第5回黒潮皐月賞が行われ、不良馬場をよどみの無いペースで逃げ切ったマルチラブリー号(松木啓助厩舎)が重賞初制覇を飾った。

 今回の黒潮皐月賞ほど天候・馬場が明暗を分けたレースは珍しいだろう。なにしろマルチラブリーのオーナー千頭喜代子氏が前日から心の中で雨乞いをしていたというくらいに軽馬場巧者である。千頭さんの重賞制覇はマルチドラゴンの高知優駿に続いて2度目だが、ギャロップスキーを破ったその時も不良馬場だった。雨に縁起の良さも感じる所もあるだろう。そして見事にマルチラブリーは好枠から影も踏ませぬ力走を見せたのである。

 リニアキングは積極的に好位を周った競馬が功を奏して2着。末を溜めて…というレースなら他の有力馬と同じ運命だったかも知れない。内々で我慢する競馬に対応できたし、ポリッシュパトリオット産駒らしい軽さがでてくれば今後新味を見せる事になろう。

 一番人気カチマサルと、2番人気リードチヤンピオンには正に悪夢の雨。それも半端な降りではなかったため終始追走に終わった。
大型馬で跳びが大きかったり、またあるいは蹄のサイズが大きければ雨馬場を苦手にするケースもまま見られるが、今回は人気馬に極端な傾向があったことになる。カチマサルは高知移籍後2度の敗戦がいずれも重賞・準重賞。高知優駿は己の評価を賭けての巻き返しを見せなければならない。またリードチヤンピオンも距離伸びてこそという体型だけに高知優駿1900mに期するものがあるだろう。
2頭とももちろん願いは「良馬場」である。

 今回3~5着馬には大変な収穫があったといえるだろう。クロシオタイガー・ラランチャ・マルゼンスイートの生え抜き三羽烏(いや馬)だ。馬場適性でクロシオタイガーが先着したが、ラランチャの前々での奮闘ぶり、マルゼンスイートの勝ちに行く競馬は今後の大きな糧となるだろう。

 高知優駿まで少し間があるが、それまでは各馬の調整・成長ぶりが3歳戦・あるいは一般戦で計られていく。1900m・初夏の日差し。全馬無事にゲート入りを迎えられるように今から祈ろう。

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