馬主求む!

というタイトルはいつも地方競馬を叱咤激励してくれた故・松本捷平さんの著書から拝借いたしました。そう今回は高知競馬の馬主を求めるお話。

 高知競馬の今後の方針は「四国競馬」。もちろん公式に発表されたものではありませんし、実際こうやってインターネットというメディアによって全国(全世界)に情報を発信していくわけですからわざわざマーケットを四国に限定するのではありません。が、しかし四国という島にはたった1箇所しか競馬場がないのです。非常にドメスティックな存在として香川・愛媛・徳島の皆さんにももっとPRをしていかねば(と筆者は思うわけです)。
 この場合、じゃあ例えば場外発売所があればいいのかといえばそれだけでは「四国競馬」にはなりえない。つまりは高知以外の3県からも広く馬主を集って(もちろん四国外の方も大歓迎ですよ)、将来的に訪れるであろう競馬新時代には

「四国代表馬が、ダート・芝の各カテゴリーで全国制覇を目指す!」

というシステムを作っていかねばならないのです。こうなればもはや四国競馬は完全なるスポーツのシステムを手に入れます。幸いな事に日本の馬産はバブルの影響下で、少なくとも血統レベルが断然にアップしている。イコール、少々安価な馬であっても育成・調教次第では高価な馬に伍して戦う事が可能である、という図式が出来上がっています。(もっとも逆に調教の部分に大変な手間、つまり人的コストが掛かるようになってきているのも事実ですが)さあ皆さんもオーナーとしてドメスティックに競馬を楽しんでみませんか?
 
 さてその馬主になるための規定ですが、

地方競馬全国協会のHP  http://www.keiba.go.jp/

 を開いて、左側のフレームにある「地方競馬について」の中の「地方競馬の馬主になるには?」をご覧下さい。

(2004年4月より地方競馬全国協会のホームページがリニューアルされた事に伴い、馬主になるには?のアドレスも変更されました。新しいアドレスはこちらです)

原則として年収が500万円以上である事の他にいくつかの規定が記載されています。まるまる一頭を所有する喜びは格別ですが、競走馬について20人までの共有制度があったり、またこれを利用して一部牧場などが馬主資格を持つ人を対象にシェア方式での所有を提供している例もあり、楽しみ方は色々です。
 そして昨年5月に競馬法施行規則が改定され「組合馬主制度」が導入される事になりました。こちらは3名以上10名以下の法人格なき組合を作って地方競馬の馬主登録を行うやり方で、最低限度の組合財産は300万円の定期預金、そして組合員はそれぞれ年収300万円以上で条件を満たします。10人の組合なら月ごとの飼い葉代などもかなりリーズナブルになるでしょう。

 さて、馬主になったら儲かりますか?という質問に対して筆者はこうとしか答えられません。「お金は儲からないかもしれませんが、ひょっとすると他では得られない一生に一度の歓びを得る事も…。」
 
 -あなたの馬が四国競馬の歴史を作り出すかも知れない-

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