11月に入っていきなりの”嵐”に見舞われた高知県地方。前回の第11回開催では相当時計の掛かる馬場状態であったのがこの直前の雨で様相を変えることは必至である。仮に不良馬場発表ともなれば人気薄先行馬、軽量馬、素軽いスピード馬の台頭が思わぬ高配当を生むことがあるので注意が必要だ。
目安としてはサラブレッドの下級条件で1300m、1分25秒台を切ってくるようだと速めの馬場。26秒台を超えてくればパワータイプが台頭してくると考えればよい。
いずれにせよダートコースの場合、馬場コンディションは天候に左右されやすい”生き物”でありレースの展開や着順にかなりの影響を及ぼすというのが馬券検討の鉄則だ。幸いにもRyomaDerbyには30分おきに馬場状態を映し出す「今日の競馬場」(ライブサイト)というサービスがあるので、前半のレースの勝ち時計や勝ちパターン、そして映像を確認しながらよりきめ細かい予想が可能である。
存分に活用していただきたい。
で、東海菊花賞。摩訶不思議な末脚のミストフェリーズはマーキュリーカップ3着に見るように展開しだいでいつでも上位を争える。更に楽しみなのがウォーターダグ。明らかに距離不足の建依別賞での鬼脚(4着)が重賞2度目の挑戦で優勝を果たした高知県知事賞がフロックではなかった(2着ミストフェリーズ)事を証明する。ダートグレード初出走で人気はなかろうが、あっと言わせる好走の可能性を挙げておきたい。
高知競馬場内実況 橋口浩二