第19回開催前半ヘッドライン

 高知競馬第19回開催の前半はこれでもかという注目レースのラッシュ!
特に年度末にして最も全国の競馬ファンの耳目を集める、農林水産大臣賞典・黒船賞(G3)がいよいよ3日目の18日(月)にゲートインを迎える。

 初日の16日(土曜日)はサラ系の条件戦を中心に11R。出走予定馬は109を数え、この3日間とも引き続き頭数が揃った激戦を楽しめそうだ。
メインの桜月特別はサラ系3歳の1300m戦。北海道からの移籍後、大器と目されながら結果を出せなかったイニシエイターがようやく初勝利を挙げたのが前走の桃月特別。この世代にあって、大物感ならリンデンスワローに次ぐ雰囲気を持っているだけに大きく成長してもらいたい。
先行策でその2着に粘ったのが北海道2勝馬のコホウクイン。ニューガール・カムロギホメテに前走2組の勝ち馬ナニワスポットオーと対抗勢力が揃う中、移籍緒戦で古馬に混じった能検を1着入線したカーニバルキング(牡・谷力厩舎)も気になる存在だ。

 2日目の17日(日曜日)には大井の的場文男騎手が来場。メインのチャレンジカップ競走(サラ系C選定1600m)を含めて6鞍に騎乗予定となっている。そのメイン競走の出走馬と騎乗騎手を紹介しておくと、

 ストロングマックス 徳留康
前走 3・3 雛祭り特別 5着
 フレンチアスカ   鷹野宏
   3・3 雛祭り特別10着
 エンジェルタスク  中越豊
   3・3 雛祭り特別 4着
 ビゼンタイホウ   花本正
   3・3 雛祭り特別 3着
 マーブルリヴァー  中西達
   3・3 雛祭り特別 9着
 ブラックバーン   倉兼育
   3・3 C級条件戦 3着
 ハーベストムーン  北野真
   3・3 雛祭り特別 6着
 エムアイプリンス  西川敏
   3・3 雛祭り特別 2着
 グレースホーラー  西内忍
   2・18 川崎・C2 2着    
 ハープアサヒ    的場文
   3・3 雛祭り特別 8着

 である。ちなみに前走のC級雛祭り特別は1400m戦だった。
ここはまた鞍上の各騎手の腕比べを楽しむレースでもある。前走の着順が招待競走のランダム要素でどう変わるのか?

 さて18日(月曜日)は黒船賞の他にJRA条件交流・龍馬盃も行われる。
この龍馬盃、JRAからの遠征馬は15日金曜日時点でこの6頭。

 ツルマルアラシ
牡5 橋口弘次郎(栗東) 徳留康豊騎手
 トップクルーズ
牡5  伊藤圭三(美浦) 柴田善臣騎手
 フサイチアリアン
牡7  加用正(栗東)  小池隆生騎手
 マチカネスズカケ
牡4  武邦彦(栗東)  山田泰誠騎手
 ミレニアムメモリー
牝4  小桧山悟(美浦)  未定
 キースピリッツ
牡5  音無秀孝(栗東)  後藤浩輝騎手

 遠征馬の詳細情報を付しておこう。
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ツルマルアラシ
牡5 栗毛 調教師 橋口弘次郎(JRA)
父サクラバクシンオー
母ツルマルトシミー
 父ロイヤルスキー

通算成績 17戦2勝

2歳 3戦目の未勝利戦(京都12Dで初勝利)
   ダート14の2歳オープン、シクラメンSで2着
3歳 2月の小倉で芝12の、かささぎ賞を優勝
   G3クリスタルカップに挑戦、13着
4歳 6戦、9月16日が最後の出走

叔父に厩舎ゆかりのセントシーザー
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トップクルーズ
牡5 黒鹿毛  調教師 伊藤圭三(JRA)
父 タイトスポット
母 バレンシアゴールド
 父 パドスール

通算成績 37戦1勝
(2着5回、3着6回、地方交流1戦含む)

2歳 夏の函館デビューもなかなか初勝利に至らず
3歳 通算16戦目の1000mダート戦で初勝利
4歳 門別の交流戦を含めて惜敗はあるものの勝利に手が届かず
5歳 2月の東京で勝ち馬にコンマ1秒差の2着
   3月2日中京が直前の出走(8着)
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フサイチアリアン
牡7 鹿毛  調教師 加用 正(JRA)
父 ダンシングブレーヴ
母 プロパーエヴィデンス
 父 Stiff Sentence

通算成績 41戦2勝
(地方交流4戦含む)

3歳 2月にデビュー、10戦目(11月福島)芝二千で初勝利
4歳 4月に中京ダート1700mで2勝目をマーク
5歳 6戦
6歳 名古屋交流2着、高知交流・黒潮盃5着など12戦
7歳 直前3月7日に名古屋交流2着
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マチカネスズカケ
牡4 鹿毛  調教師 武 邦彦(JRA)
父 アフリート
母 マチカネイチジョウ
 父 モガミ

通算成績 14戦1勝

2歳 11月京都でデビュー、折り返しの新馬14Dで初勝利
3歳 シンザン記念(G3)に出走も12着
4歳 3月3日に中京のダート1000m戦7着が最新の出走
   
叔父にフジノマッケンオー
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ミレニアムメモリー
牝4 栗毛  調教師 小桧山悟(JRA)
父 リンドシェーバー
母 マーチンミサ
 父 アンフイールド

通算成績 16戦1勝(地方交流8戦含む)

2歳 10月デビュー、2戦未勝利
3歳 5月の道営札幌交流戦(1000m)で8戦目での初勝利
   小倉・中山の芝1800m戦で連続3着
4歳 2月10日小倉の芝1800m戦5着が最新の出走
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キースピリッツ
牡5 鹿毛 調教師 音無秀孝(JRA)
父 ニツポーテイオー
母 キーケルナー
 父 イエローゴツド

通算成績 14戦1勝

3歳 2月に阪神でデビュー、2戦目の折り返し(芝1600m)で初勝利
   夏の小倉出走から約1年の休養
4歳 8戦するも500万下4着が最高
5歳 この龍馬盃が初出走

兄キーミノブ(毎日杯・ペガサスS)
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 地元高知からはカツノチャイナ・ドラゴンジェイ・ドーダイリン・ケイシュウシェリフ・エイシンユーダイ・トサノジーニアスが出走を予定している。

 そして農林水産大臣賞典・第5回黒船賞だ。
今回は何しろ直前のフェブラリーS(G1)から3着馬のノボトゥルー、6着のサウスヴィグラス、さらに昨年の黒船賞優勝馬でJBCスプリント(G1)勝ち馬のノボジャックが登場という事で過去4回とはまたメンバー構成の凄みが違う。現時点での天気予報を見る限り、日曜の夜から月曜の明け方に掛けて降雨がありそうで、パンパンの良馬場の確率よりは稍重から重となりそうな気配なら相当なスピード決着も。
 この豪華メンバーは日本におけるダート競馬の注目度の変化が呼んだとも言えよう。今やジャイアンツコーズウェイ・サーキー・ガリレオといった欧州のチャンピオンホースがBCクラシックへ向かうご時世。フェブラリーSも出走メンバーを見渡せば5年前とは隔世の感がある。黒船賞がダート短距離路線にしっかりと根付いたのは施行時期の良さがまず挙げられるだろうが、高知競馬場としてもなお襟を正して、このレースが持つ意義が深まってきた事を認識しなければならないと思う。
 出走してくれば人気サイドに数えられたであろうゴールドプルーフの回避は返す返すも残念だが、それにしても楽しみなメンバー構成となった。
騎手の方でも、見澤譲治、森下博、川原正一ら地方の名手に、JRAからも交流2レースに柴田善臣騎手、村田一誠騎手、蛯名正義騎手、後藤浩輝騎手、小池隆生騎手、山田泰誠騎手と7騎手が来高。正に豪華絢爛な一日になりそうだ。

 一方、今村賢治騎手(宗石大厩舎)がこの18日をもってステッキを置き、引退することになった。高知県知事賞や南国菊花賞、トレノ賞などの重賞を制覇し現時点で7120戦707勝という実績を残した今村騎手。まだ35歳は残念だが、第2の人生に向かってこの3日間精一杯の騎乗を見せてもらいたい。
最後の騎乗は18日の最終レース、ノルディクダンサーの予定と聞いている。

キャンペーンなど
ショートムービー「遠回りの春」
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