高知競馬第18回開催の後半は3月9、10日の2日間で行われる。アラブ系のレースを中心に、9日は11Rに108頭、10日は110頭がスタンバイして前半に続いての熱戦に備えている。
木曜日の能力検査では馬場状態が不良。金曜日の晴天でどこまで回復するか。
前半3日間は重から稍重で行われ、好位差しが圧倒的に勝ちパターンとなっていた。流れが変わるJRA条件交流では1着のファービッシュが逃げ切り、そして人気で2着のコシズカンバスが好位漸進という内容だった。この傾向が続くのか、それとも差しが届くようになるのか注目しておきたい。
ところで第5回黒船賞(G3)の登録メンバーが発表になっている。
現時点(8日金曜日午後2時現在)でのラインナップをご紹介しておこう。
(各地区補欠順位1まで掲載、騎手は予定)
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JRA
サウスヴィグラス
牡6 高橋祥泰厩舎 柴田善臣騎手
スノーエンデバー
牡8 森 秀行厩舎 未定
ノボジャック
牡5 森 秀行厩舎 未定
ノボトゥルー
牡6 森 秀行厩舎 後藤浩輝騎手
補欠1 キタサンチャンネル
牡4歳 橋口弘次郎厩舎 高橋 亮騎手
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地方他地区
スピーディドゥ(大井)
牡6 高橋三郎厩舎 内田博幸騎手
エイシンオニオンタ(笠松)
牡5 伊藤強一厩舎 川原正一騎手
ゴールドプルーフ(名古屋)
牡7 今津勝之厩舎 河端秀俊騎手
ゼンノモトーレ(大井)
牡8 村上頼章厩舎 森下 博騎手
補欠1 フジヤマデュラブ(兵庫)
曽和直栄厩舎 小牧太騎手
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高知所属
ジョイフライト
牡5 雑賀秀介厩舎
エイシンドーサン
牡8 竹内昭利厩舎
マッケンリーダー
牡9 雑賀秀介厩舎
ライジングハント
牡8 川野勇馬厩舎
補欠1 グリーンヘラクレス
牡6 宮路洋一厩舎
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昨年4着の地元馬、ウォーターダグが回避したのが残念ながら豪華メンバーの登録を得た。G1馬が2頭、更に今年の根岸Sで進境を見せ優勝したサウスヴィグラスに、念願のグレード勝ちを全日本サラブレッドCで飾ったゴールドプルーフの名前もあり、第5回にして最強メンバーとなりそうだ。18日のゲートインが大変楽しみとなった。
さて18回開催の展望に戻ろう。9日は特別が2鞍。まず第9競走にアラ系C級の福寿草特別(1400m)だ。前走に好内容見せた馬が複数いて悩むところだが、まずマイルで争われた前走のC級たんぽぽ特別組から。
勝ち馬ゴールデンアポロはスローの好位から抜け出して人気馬の追撃を振り切った。3着のブルーシームには展開が向かなかったようにも思う。5着ビクトリアカゲオー、6着キノパートナーにとっても距離と展開が変われば好走の要素は出てくるだろう。一方他の路線組からはセンターバード・ガンリュウムサシの勝ち時計を無視できない。
メインレースはアラ系A級のねこやなぎ特別。マイル戦に戻ってノースガバナーの凄みが増すか。前走で1800mへの距離適性を証明したアローパッションもここは真価を問われる事になるが、南国桜花賞へ向けても内容をきちんと残したい。さてスマノガッサンだが、連勝・連続連対が止まっての仕切りなおしの1戦だ。上田将司騎手にとっては確かに大役だが、ここはチャンスと捉えて頑張ってもらいたい。マイル戦でウェストウインやカイヨウワールドの台頭まで。
10日は第9競走にアラ系B級の雛菊特別、1400m戦となる。強力馬ナンカイセンプーが抜けて、混戦ムードとなったか。寒椿特別で2着したホマレエコウは休み明けだったためそれほど人気とならなかったが、直線は鋭い決め手でさすがと唸らせた。安定した成績のミエドルマンがそのレースの3着馬。
下の組からはホーエイキュートとチャピーキングの連対組が加わるが、特にホーエイキュートの先行力には注意が必要だ。後はこのメンバーと1400mの距離でブルーポジションが怖い存在となる。
メイン競走はマンペイ記念TR弥生特別。すっかり復調したテイケイミチカヒメが特別を2連勝中で中心の存在となる。マルチタイガーが回避して、となれば前走テイケイミチカヒメに迫ったカミケンマックのような上がり馬が注目か。本番に向けてはにわかに混戦模様が漂ってきたが、ここで力をつけてきた馬を見極めたいところだ。銀の鞍賞2~3着馬、ホーエイミラクルとユタカビジンも成績は安定しないが力は認める。