高知競馬第18回開催の前半は3月2日(土曜日)からの3日間に行われる。
注目の黒船賞(G3)は地元と地方他地区のメンバーが発表され、JRA代表馬が3日の中山・中京・阪神開催終了後といったタイミングで発表される予定となっている。スポーツ紙他で伝えられる参加メンバーはなかなか豪華な顔ぶれだが、こちらも本当に楽しみだ。
さて2日(土曜日)はサラブレッド系の11Rに107頭が出走を予定。
注目の対決は5Rにやってくる。東京記念・大井金盃の勝ち馬で高知移籍後3連勝中のテツノセンゴクオーVSおなじみ東京盃G2勝ち馬で4連勝中のサカモトデュラブが1300m戦で実現なのである。ここには中津大賞典勝ちのオーバーラップやイブキタモンヤグラも名を連ねて、高知競馬らしい1戦となった。一騎打ちムードに他の馬が割って入れるか?
メイン競走の宿毛市さくらの里特別はサラ系D級のマイル戦。距離伸長が一番のポイントで、コナサンセットがC級へ昇格したものの下位の組から2連勝中のマルタカオンワード、前走好内容のオースミショウリが加わって来た。D級特別の常連となったハイパータッチは3連続3着だが、今回こそ勝てるか?
移籍緒戦のエイシンナポリタンはサンデーサイレンス産駒の牝馬。能検では柔らか味のある優雅なフォームを見せた。先行力もありそうだが、いきなりの1600mで初勝利なるかどうか。
3日日曜日もサラ系の11Rに109頭がスタンバイ。
この日からは実況アナウンサーフェスティバルがスタートして、このサイトのライヴ中継もいつもとは違った雰囲気になるだろう。なお園田・姫路競馬の実況を担当されている吉田勝彦さんと竹之上次男さんが急遽来場される事も決定し(実況されるかどうかは未定)、高知競馬場を応援してくれるという人の輪がまた広がった。
第6競走に登場するアズマラシアンが好調だ。こちらも確かに実績馬だが、高知移籍後は4戦3勝で現在3連勝中。時計がひとつ違うといった快進撃で4連勝を狙う。
第9競走の雛祭り特別はサラ系C級の1400m戦。ポイントは前回のC級特別が益田競馬騎手招待の三里ヶ浜特別だった事で、距離は同じだが手替わりでまたレース内容が変わってくるだろう。その三里ヶ浜特別を圧勝したスカイサロンはB級へ昇格。2着だったビゼンタイホウから、3着ハーベストムーン、5着マルチワンダー、6着ストロングマックス、7着アクアダンサーまではコンマ5秒差で、それほどの差はなかった。移籍後叩き2走目のエンジェルタスクの変わり身にも注意が必要で、後はデンゲキが気分良く行けた場合に怖い。
雛祭りだけに唯一の牝馬アクアダンサーが頑張るか?
メイン第10競走はサラ系A級の龍河洞特別、1800m戦だ。
すでに黒船賞出走が決まっているメンバーではマッケンリーダーがここをスキップして本番に臨む。ウォーターダグ・エイシンドーサン・ジョイフライトの3頭に、補欠の一番手となっているライジングハント辺りの調整具合を良く確認しておきたい。ちなみにチーチーキングの佐賀・西日本アラブ大賞典に遠征する北野真弘騎手に代わってエイシンドーサンには徳留康豊騎手が騎乗する。
またオオギリセイコーには明神繁正騎手が騎乗するが、距離もいいし手が合えば好走の可能性も。
4日月曜日、JRA条件交流はりまや盃をメインに11Rで123頭の登録がある。多頭数競馬の激戦に各地の名実況アナウンサーが登場で楽しい一日だ。
3歳の注目馬2頭がD級条件に登場。第3競走のD級9組にはリンデンスワローが、そして第4競走D級8組にはミドリノオトメが出走だ。まだ対戦のない2頭が黒潮皐月賞を前にあいまみえる事になるのか、古馬相手の走りに注目が集まる。
第9競走の桃月特別は上記の2頭を追う立場である3歳の特別戦。やはり能力が高い事を証明した前走・若葉特別でのマルチダイヤ。ミドリノオトメを捉えるまでには至らなかったが、3着以下に4馬身差を付けて今後に希望を繋いだ。相手探しとなると混戦模様だが、3着を同着で分け合ったニューガールとナニワスポットオーに今一度、カムロギホメテやイニシエイターの浮上を期待か。
メインはJRA条件交流のはりまや盃。JRAの出走メンバーについてはこのコラムの2月27日アップ分を参照していただこう。いつもと違う厳しい流れが展開を左右する。それでもある程度好位に付けられて、なおかつ終いもしっかり伸びきれる馬でないとなかなか勝つところまでは難しいものだ。
この3日間、雲が多いものの概ね晴天との予報だ。気温も日中はかなり上がりそうで、いよいよ春競馬の季節が到来という時季となる。うまいもの市などイベントも盛りだくさんの高知競馬場へぜひ!