高知競馬第16回開催の後半が2月2、3日の2日間で行われる。
天候は2日土曜日が曇り、3日日曜日は晴天の予報でそれほどの崩れはなさそうだ。31日の能検(第17回開催分)は稍重だったため、稍重から良の馬場状態が予想される。
2月2日の第6競走、アラ系D級4組はなかなか面白いメンバー構成となった。前走のD級戦でミシマダイドウの2着した4歳馬フィニッシュパワーを始めとして、休み明けをいきなり2着した後2戦目を快勝した素質馬ポニータオー。2着が続いているオオヤセンプウにボルテージやカケノフウジンもタイム差はなく、展開予想で絞っていきたいところだ。大型馬ポニータオーにとっては最内枠がどう出るか?休養を経ての充実度との差し引き勘定が難しい。
第9競走はアラ系3歳の梅見月特別。
今回はマルチタイガーが一般戦へ編入、ヒダカシュウホウが休んだため第2グループの争いという図式となった。
マルチタイガーが勝った前走祝月特別で2着したのがテイケイミチカヒメ。長らく勝ち星からは遠ざかったが、銀の鞍賞からコンビを組んだ花本正三騎手がうまく流れに乗る競馬を見せている。
銀の鞍賞、祝月特別共に3着だったのがホーエイミラクル。もうワンパンチあると上位陣に迫れるところまで来ている。
さて銀の鞍賞で後方から2着に追い込んだユタカビジンは前走末脚不発に終わり、このレースで巻き返しを狙う。ちょっと負けすぎ(9着)の印象だけに前進はあるだろう。
他ではカミケンマック・タカノスマイルの新勢力にレッツゴーベイビーの追い込みまで。
メインはアラ系B級雪だるま特別、距離が1800mで面白い。
2走前のポインセチア特別が同じく1800mだったので、参考になるのは前走よりもむしろこちらになるかもしれない。10頭立てでポインセチア特別の出走馬が6頭いるが、その成績は
2着 ナンカイセンプー
5着 イージーマーク
6着 ホーエイヒリュウ
7着 ゼツノアール
8着 コマツビクトリー
11着 ミエドルマン
と、なっている。
好調なのは別路線から来たサヤテンザン。昨年7月にもB級特別を勝っている実績馬だが、一旦C級に降格した10月からは6連続連対中で(6戦3勝、ここ3戦はB級)脚質的にも幅のあるレースぶりが期待できる。高知での1800mは一度戦って5着だが、相手関係で逆転できる範疇と見る。ただし末脚伸びながらも2着惜敗も多い馬というのはデータとして持っておきたい(50戦11勝、2着12回)。
2月3日もアラ系のレースが中心。メインがA級の南国市まほろばの酒銘酒「貫之」特別(1400m)だ。11Rに108頭がスタンバイしている。
第1競走には3歳2強の一角マルチタイガーと、4歳になって未だ兵庫・高知で9戦ながらも6勝を挙げているインディシュートが対決を迎える。それぞれマルチタイガーは初の一般戦、インディシュートは休み明けと不安点がないではないが、心躍る対決と言えそうだ。
ミシマダイドウとチュウオーパールが対戦する第5競走も楽しみ。
ここは他の有力馬もいて2強ムードではないが、前走圧巻のミシマダイドウが連勝を3と伸ばすか、それとも南国優駿以来の休み明けをいきなり2着したチュウオーパールの叩き2戦目の上昇度が上回るかが見所だ。シナノアロー、ナンカイカツ、レイクスキー、タクマセンプー、ラヴアンドロード、ヒカサキングらもそれぞれきっかけひとつで好走する要素を秘めており絞込みには注意したい。
メインのA級、南国市まほろばの酒銘酒「貫之」特別はやはり1400mの距離がポイントになる。
南国王冠まで6連勝を飾ったスマノガッサンは元々この距離が得意で、新鋭・上田将司騎手を鞍上に7連勝を目指す。その南国王冠の目に見えない「疲れ」が最大の敵となるはずで、その辺りは馬体重やパドックの気配まで注意したい。
逆に南国王冠で2着と地力を見せたチーチーキングにとっては、ちょっと距離が足りないかなという印象。直線では確実に伸びてくるだけに、勝負所でどこまで射程圏内に入れるか。
ノースガバナーは前々で競馬が出来るタイプだが、1400m戦はまだ未知数。ペースが早めに上がってしまうと苦しい展開もあるが、例えば先行馬を上手く使えるようなら自力で押し切りも。
その先行馬はどの馬となるか。内枠のサンユウラピート辺りが思い切って行くようだと、最近になかったハイペースもありうるか?
最終11競走にダスティーが登場する。高知移籍初戦が1年半ぶりの実戦で7着ならまだまだ時間が掛かりそうだったが、2戦目は前崩れの展開とはいえ誰もが目を疑う鬼脚で差し切り勝ち。やはりただものではない印象だ。ここで結果を残すようなら、陣営が検討している交流重賞への遠征も現実味を帯びてくる。