空模様を気にしながら迎える高知競馬第9回開催。
3日目には第16回を数える全日本新人王争覇戦競走がゲートインするだけに、なんとか晴天、いや曇天までで迎えたいものだ。
やはり予想は馬場状態次第という事にはなるが、
1、逃げると止まらない
2、先行馬が残りやすい
3、2~3・4番手好位の馬が有利
4、先行馬が止まりやすい
5、先行馬と追い込みの1頭ずつで決まりやすい
大体出現しやすいパターンは上記の5つだが、果たしてどのパターンに当てはまるのか、十分に各レースを観察されたい。
初日(8日土曜日)はアラ系の11Rに現時点で105頭が登録している。3歳戦2鞍、D級4鞍、C級3鞍にB級が特別戦を含む2鞍という構成だ。
7Rには荒鷲賞を睨むチュウオーブラックが登場。8月4日のD級条件戦を5着と敗れて以来となるが、今後に向けてはこの辺りでの足踏みは許されないところ。ライバル・プレシャスボーイが前走C級4組を快勝、トサノキュータがD級1組を勝っている。
メインの越知町平家とコスモスの里特別はアラ系B級のマイル戦。
前走が南国乙女賞というラディガフラット・ミエドルマン・ブラックハートらが加わって混戦ムード。カイヨウワールドは前走の人気が低すぎか。1400mからマイルとなって浮上する潮騒特別組にも注意が必要。
2日目(9日日曜日)はサラ系のE級・C級計5鞍とアラ系6R。
特別競走は2鞍組まれている。
アラ系C級のりんどう特別は1400m戦。
前走好内容のメインストリートと、近走安定のイソノヒットにやはり注目だが、南国優駿馬プレシャスボーイの登場で興味が増す。取りこぼしがあるためにスイスイと昇級とは来ていないが、本来ならばもうB級あたりで戦っていても不思議はない。ここでも好レースを期待したい。
メインのアラブ3歳特別・秋は、そのプレシャスボーイへの挑戦権がかかる1戦。1800mという距離に荒鷲賞TRとしての意義が生まれてくるだろう。トサノキュータ・フィニッシュパワー・レガシークラウン・ユタカタカナス・カイヨウラガー・サントクラウン・ミシマダイドウという顔ぶれで、頭数は少なくなったが骨のあるレースが展開されそうだ。
3日目(10日月曜日)はアラ系A級の2鞍に、後はサラ系の9Rが予定されている。メインはもちろん全日本新人王だ。
この日は前乗りで各地の新人騎手の騎乗もあるだろう。ある意味馬券的妙味が詰まった1日ともなる。レース展開や手替わりによる波乱ももちろんだが、競馬の世界の将来を背負う逸材たちのキラリと光る騎乗ぶりが何よりの楽しみと言えるだろう。
最終レースから行こう。アラ系A級の芙蓉特別は1400m戦。
アポロスイセイが制した前走のメンバーにチーチーキングも加わってきそうだ。南国乙女賞組からはオンリーカード・ベアーズキャロルの名前もあり、予想される厳しい流れからどの馬が抜け出すか、楽しみになってきた。
全日本新人王争覇戦競走。現時点の登録出走馬は
スルティールワン・エムアイプリンス・ブラックバーン
エイシンユーダイ・タカノダイユウ・ホンキノワタシ
ラシアンスピード・ルックストーン・エイシンカーリアン
カチマサル・カツクローバー・ターフチャンピオン
の12頭である。
まず基本はテン乗りでも御しやすい馬という事だろうが、ここ数年の間にブリッジテイオー・ウォーターダグ・クラフティシャルムなど、後のA級馬が勝っている点からも総合力は重視したい。
高知優駿馬のカチマサルの名前もあるが、力は通用しても1400の乱戦を断ち切れるかどうかまでは枠順を含めてまだ判断材料に乏しい面がある。ほぼ毎年先行争いは激しくなるが、前々で流れに乗れる馬が直線で抜け出している印象。いずれにしても検討の難しいレースであることは間違いないだろう。
何とか好天に恵まれて欲しいものだ。一生に一度しか巡ってこない新人騎手達の晴れ舞台。いよいよ月曜日にその”ハレ”の日がやってくる。