いよいよ夏競馬の総決算、第7回開催が後半を迎える。
2日目の建依別賞がクライマックスではあるが、厳しい夏を乗り切ってきた各馬の活躍や、始まったばかりのアラブ系2歳戦などの見所も多い。3日間の注目レースを紹介しておこう。
11日(土曜日)はアラ系の2歳戦が2鞍。2Rにはデビュー勝ちのミスターブラウンが登場。800m戦でもあり、まだまだ力関係をどうこうというわけではないが、将来性を含めた各馬のムードを確認しておくことが大事であろう。ユニーク馬名のレッツゴーベイビー(2R)は能検で素軽い動き。2戦目を迎えた中にも好素材が居て注目だ。
後半はサラ系B級が4鞍。メインはベルリーフ大月特別だ。B級はなかなか頭数が多く、このメインはフルゲートの1400m戦。
激戦となりそうだ。ジャストメイビーにとっては黒潮乙女賞の前哨戦となる。個性派が揃ったが、名古屋からの移籍2戦目トーホウタスクが注目だ。実績馬イブキハイシーザー、連勝中のショウワハッピーの先行力、ホクセツランナーの充実振りも注意が必要か。
12日(日曜日)はもちろんメインが建依別賞。現時点ではワカショウグンが回避して11頭立て。先行争いは恐らくマッケンリーダーとライジングハント、リックファントムあたりとなろう。まだ枠順・馬場とも不詳だが、建依別賞らしい厳しい流れは必至。パドックでは少々太く映ろうとも活力に満ちた馬を探してみたい。大レースに強いミスワキ産駒、ライジングハントは上昇ムード。更にこのレースは外国産馬にも相性がいい。穴っぽい存在に浮上した。ウォーターダグ・ジョイフライトと言う本来の本命候補が今ひとつの内容だが、ここにエイシングランツやイブキブラックマンが絡んで混戦ムードも漂う。
最終13日(月曜日)はサラ系の3歳戦が3鞍。2Rのエイシンプサンが連勝を狙う。小柄な馬体だが、勝負強いところを見せた高知初戦。ドバイワールドカップであのシガーの2着となったソウルオブザマターの産駒。ここは勝ち上がりでもメンバーには恵まれた。
9Rはサラ系3歳の月見月特別。ラランチャの前走は素晴らしい内容だった。こちらも連勝が掛かる。このローテで使ってくるならマルゼンスイートも距離短縮が好材料。クロシオタイガーやリニアキングも実績面から遅れをとりたくないだろう。カイヨウマックスは前走をきっかけにしたい。
6Rには高知初のキングマンボ産駒、エイシンキンボールが登場。
なにしろJRA時代は新馬~特別を連勝してすわ大物登場かと騒がれた素材である。能検でもバネのある走りを披露していたが、どこまで力量を発揮できる状態か見極めたい。
メインの浦戸湾特別はサラ系C級。1300mとスプリント戦で争われる。タカノダイユウが出てくるのなら見逃せないところ。若干休養を挟んだが、JRA未勝利から転入して高知では破竹の8連勝と勢いがある。前走圧巻のグリーンヘラクレス、巻き返し図りたいエイシンユーダイ、前走の末脚が目を引いたルックストーンなどここは豪華メンバーとなった。
天候は基本が晴天ながら大気の状態が不安定で、いつにわか雨があってもおかしくない。馬場状態の変化に注意しながらの予想が必要となりそうだ。真夏の競馬もこの3日間まで。高知競馬のこの夏の総決算をお見逃し無く!
(なおこのコラムは出馬確定前にアップしているものです。出走予定馬などは変わることがあります。主催者発表のものをどうぞご確認ください。)