第6回開催前半ヘッドライン

 よさこい祭り・鳴子踊りの練習が盛んになってきた。高知競馬の若手騎手が特設ステージのゲームに登場する鏡川祭りも来週の金曜日に開幕。いよいよ高知県に盛夏がやってくるわけだ。ちなみに鏡川祭りのステージは初日金曜日(20日)の夕方6時半。開会式に続いての登場なので時間のある方はぜひ。

 高知競馬は第6回開催の前半3日間を迎える。夏に強い馬が台頭してレースの様相が変わる時期でもあり、更に新番組編成方式で高配当が続出した第5回開催に続いて激戦が予想される。
「夏は牝馬」という格言はどうやら生きているようで、この時期を迎えて元気一杯となってきた牝馬が第5回開催にも登場している。
なるほど初日の出馬表を眺めれば、前走に好走を見せた牝馬の多いこと。そういえばよさこい祭りも元気がいいのは女性だったりするのだ。

 初日はここ最近では一番とも言える好メンバーが揃ったアラ系B級の盛夏特別(!)。1800m戦でこれぞどこからでも狙えるレースの典型か。人気しそうな面々には末脚タイプが多数。もちろん実績面ではチーチーキングが抜けているが、まだまだこの馬本来のすごみには欠けている。中西騎手との新コンビでどこまで復調を見せられるか。近走の成績からはサヤテンザン・ミエドルマンらが挙
げられるが、やはり展開いかんという部分も否めない。ここはカズタカヒカルがあっさりでもおかしくないし、イージーパレード・カイヨウワールドらの先行タイプも控えている。意外と夏といえばで唯一の牝馬ミエドルマンが牡馬を蹴散らすのかもしれないが…。

 アラ系3歳の文月特別。南国優駿で3着に奮闘したデンセツノオトコを始めダービー組が5頭、別路線が4頭だが、チュウオーランサーが再びの1300m戦でダービー組に挑む図式だ。フトーキサやユタカタカナス、カネキロクの3頭が牝馬だが果たしてどこまで。

 日曜日のメインはアラ系A級の西土佐村川の駅カヌー館特別、1600m戦だ。アポロスイセイが回避して、どうやら前走の月見草特別の上位組が人気をしそうだ。スマノガッサンはその月見草特別で素晴らしい瞬発力を披露。溜めが利けばあの決め手を発揮できるのだから能力は相当に高いのだろう。トウショウベガはその決め手に屈した格好だが、このクラス2戦目でどうでるか。ちなみにこのレースの牝馬はオンリーカード1頭だけだ。

 11Rのひまわり特別はアラ系C級のメンバー。ここには南国優駿を圧勝したプレシャスボーイも登録がある。出てくればもちろん人気をするだろう。この夏の成長が最も期待させる1頭だけにそのレースぶりは注目だ。

 3日目月曜日は一転してサラブレッド系のレース。2RのE級1組には好調馬が揃っている。逆に3~4RのD級条件は9組と10組にあたるので、力量の見極めが肝心だ。
 メインのアスティス特別は1300m戦。ここは回避馬もあって混戦模様だが、距離が距離だけに展開を予想の軸にしたい。B級条件でのスプリント戦は見ごたえもたっぷりだ。休み明け後の2戦が圧巻だったホクセツランナーはここでどんなレースを見せるだろうか。

 梅雨から真夏へと切り替わる寸前の高知県地方。おそらくは馬場状態も刻々と変化しながらの3日間となろう。ローテーション・夏の上がり馬と牝馬・降雨状況と色々なファクターを考えながら楽しめば、まもなく高知の夏の風物詩が目白押しだ。第6回開催前半が明日からスタート。どうぞお見逃しなく。

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