高知競馬第2回開催は22~23日の2日間、アラブ系のレースを中心に22Rが行われる。
この春の番組編成方法変更に伴って初日の11RにA・B混合戦が行われるが、これは以前ならばB級の馬がA3に組み入れられていたパターンの延長線と考えて良い。各馬賞金を積み重ねていくのでA級の頭数は半年後の番組賞金減額まで増加していく。A級で3組が組まれるのも遠くはないだろう。
ここ最近時計の掛かる良馬場が続いてきたためパワータイプの先行馬が台頭していたが、この雨でスピードタイプや軽量馬にも出番が来そうだ。この水分含有量によって変わる脚質別の活躍度は主に4段階に分ける事ができる。1、パンパンの良で上がりが掛かりながらも先行馬が残る。2、良馬場で先行馬が止まりやすい。3、不良からの回復途上で差し・追い込みが決まりやすい。4、水分をたっぷり含んでスピードタイプが一気に逃げ切る。もちろん水分含有量は1が少なく4で最大という考え方だが、これもその時の気候や風量、日照量で変わるので概ねという理解をしておけば馬券検討の際に「その日の傾向」として捉えやすくなるだろう。
いずれトラックバイアス(枠順などによる傾向、その競馬場特有のクセのようなもの)についても触れたいが、これは大小・多数のコースを有するアメリカ競馬での発想で、前走でこういうレースをしながら3着なので次回はもっと良い競馬ができるだろうといった予想を組み立てるのに使う概念だ。ちなみによく言われる外枠有利説には馬の精神状態も関わっているので単純な考え方だけでは語れない部分もある。
初日はアラブ系C級のアネモネ特別とA級の春の大祭特別。馬場状態と施行距離にポイントがありそうだ。上記の4パターンのどれに当てはまる馬場なのかを見抜くだけでも大きな戦力となるだろう。
南国桜花賞馬サウンドマスターは正に絶好調。湿った馬場の実績はないが今回でそのあたりの見極めができそう。パワーレイクは前走見せ場を作りながら、いかにも息が持たないという失速だったが1400mの今回は前進があるか。スマノガッサンはまたも悲願の重賞制覇を逃したものの力は示している。リッショウエリックやデルタフォースにとっては距離・馬場ともに展開の助けが欲しい。サンエイヒリュウにはベストの条件が揃うが、果たして・・・。
2日目は3歳戦が2鞍。1組は夏端月(なつはづき)特別でマンペイ記念でのプレシャスボーイへの挑戦者が見えてくる。そしてメインは9連勝中のロックグロリーが二桁10連勝を賭けての登場、B級の菜の花特別だ。格負けする実績ではないが、やはり連勝するというのは大変な事だと思う。
久々の雨でレースの様相もまた新鮮味を増すだろう。馬券的妙味も大きく、天候も回復してきそうなこの日・月。多数の来場・参加があることを・・・。