高知競馬第19回開催の前半は3月10・11日の2日間。
アラブ系のレースを中心に、計22Rに現時点で212頭が出走を予定している。今回も激戦が期待できそうだ。前開催で配当が高めとなったのは逃げ馬が苦戦した事に尽きるだろう。54Rで逃げ切りは9度、2着に粘ったのが7度だからそこそこ頑張ってはいるのだが、それでも「逃げるとダメ」という印象が強く最終日などは各馬先行策を嫌って結果押し出されて逃げた馬が漁夫の利を得るパターンさえ登場していた。
さて初日は連勝馬に注目してみたい。6Rのホマレエコウは5連勝中で勝ちッぷりも上々。今回なかなか骨っぽい相手との対戦だが今後を占う意味でも楽しみだ。同じオーナー・厩舎・騎手でキタイセリンボーがオープンまで出世している、続く事が出来るか?
生え抜きデビュー馬のチャピーキングが好調だ。一般戦に入って3連勝。4歳となって本格化してきたようで頼もしい。5Rで同じ4歳のグレナクインや古豪モミジホウオン・マキオカレン・ブラックホマレなどとの対戦だ。
福山からの移籍後5戦4勝のトウショウベガがB3~B選抜を連勝して人気となりそうだ。B選抜ぼたん特別は1800m戦で争われるが、果たしてこれを止められる馬が現れるかどうか。
2日目は9Rのアラ系A2でパワーレイクが復帰する。昨年の南国桜花賞の優勝馬で、もちろん連覇を狙いたいところだがその状態については不詳。しっかり見極めたいところ。
10Rはマンペイ記念TRの弥生特別。プレシャスボーイ・トサノキュータに続く第3グループはまだ混戦だが、成長振りが見られるチュウオーブラックに注目か。サラ系の若葉特別は波乱となったが、こちらも意外な伏兵に注意。
11Rはアラ系A特選の桜月特別。遠征直後のアポロスイセイは回避。ミクニノリンボー・ナスノセンプーも休んで先行馬が少なくなった。恐らくスローペースとなるだろう。チーチーキングは現時点では出走の予定。立て直しなるのかこれも注目の1頭だ。
三寒四温の周りで行けば、土日と暖かい競馬日和に恵まれるのではないだろうか。楽しい春競馬の季節がやってきた。
高知競馬場内実況 橋口浩二