第18回開催後半ヘッドライン

 桜の開花予想、高知県地方は3月22日頃と発表になった。昨年もそうだったが、黒船賞(GIII)の直後に桜の季節がやって来る事になる。春というのは色・音・温度・ニオイ・食べ物と五感すべてにおいて日本人の官能を刺激する季節である。その時期に高知競馬最大の競走を迎える事は幸せだとつくづく思うようになった。記憶に残ってこそ優秀なレースだろう。

 その黒船賞、地元と地方競馬他地区の代表馬が選定され発表された。JRA代表が4日の発表なので、この3日間の開催中には出走予定馬が出揃う。いよいよだ、20日が楽しみだ、そして黒船賞の僕の実況のわずかな隙間にはマチカネホシマツリも一緒に走る事だろう。

 さて3日は頭数が揃って、印は割れるという面白い競馬が展開されそうだ。雨が降って、回復して、また降ってという状況も予測されるが穴党にもってこいのレースである事に変わりはない。

 メインのチューリップ特別も正にそんな印象で、前走溜めた分だけ捕まるのが早かった印象のマチカネライメイや追い比べで伸びきれなかったヒカルホクトセイの2頭に、前走の1~2着馬のダイアナエース・ノルディクダンサー。選抜復帰となるテイエムナイスガイ・ツキノキャメル・カタマルヒーローと役者は多士済々。いらないと言える馬はなく、各馬自分のレースに持ち込めればというところだ。

 4日は若葉特別、桃月特別、サイマル場外発売の西日本アラブ大賞典と注目レースが目白押し。若葉特別は3連勝中のカチマサルが内枠をどう裁くか、更に追い比べでどんな能力を発揮するのかが注目。ここを楽勝するようなら現時点で対戦がないナンゴクジョオー以外とは勝負付けが済んでしまう事になる。

 桃月特別はサラA級特別選抜。黒船賞選出組の中ではダイタクカミカゼが回避しているが、補欠1位のメイショウタイカンを含む各馬の調整具合にもチェックが必要だろう。

 西日本アラブ大賞典。アポロスイセイは理想的な枠順を引いたと言えるだろう。メグミダイオーやアローパッション他先行勢を内に見ながら自ら行く手も選べる展開になりそうだ。後はどこまで粘れるか、大舞台でも臆しない花本正三騎手の手腕に期待しよう。

 5日目も11Rに110頭以上がスタンバイ。4R以降は1400~1600m戦で多頭数。白熱の熱戦が期待できそうだ。前走がJRA条件交流だったB選抜はれんげ草特別。ここに移籍2戦目のヤグラグラビトンが参戦してきて面白くなった。8Rのジョーオーラ、9Rのダブルユアホリデーなどレース振りを確かめたいメンバーも数多い。

高知競馬場内実況  橋口浩二

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