第18回開催前半ヘッドライン

 木曜日・金曜日と急激に春めいた気候へ変わった高知県地方。こうなると黒船賞が近づいてきたなあと実感が沸く。昨年は桜が間もなく咲こうかという時期にJRAから桜花賞馬キョウエイマーチがやってきて季節感たっぷりの大一番となった。

 さて第18回・19回開催と2開催を残すのみとなった平成12年度の高知競馬。騎手のリーディング争いにも触れておこう。第17回終了時点で北野真弘騎手が148勝(年間最多勝利記録153まであと5勝)で、2位の中越豊光騎手(122勝)に26勝差をつけている。以下西川敏弘騎手が93勝、鷹野宏史騎手が73勝、花本正三騎手が70勝でベスト5だ。重賞勝ち鞍では北野真弘騎手が4勝(オオギリセイコー三冠・黒潮乙女賞)。後は3勝で西川敏弘騎手(黒潮MC・金の鞍賞・黒潮SC)、中西達也騎手(二十四万石賞・トレノ賞・高知市長賞)が続き、花本正三騎手(マンペイ記念・銀の鞍賞)、倉兼育康騎手(南国優駿・荒鷲賞)、戸梶由則騎手(建依別賞・珊瑚冠賞)らが2勝。鷹野宏史騎手(高知県知事賞)が1勝である。後は黒船賞で地元2度目の優勝がなるかどうか。

 初日土曜日、まずは4Rのエイシンキンバリーに注目。オークス馬エイシンサニーの仔でジェネラス産駒。前回はアトンの2着に敗れたものの内容は上々で、去勢されているとおり気性面での問題はあるのだろうが大化けを期待したいところ。

 5Rのアラ系3歳戦は徐々に力をつけてきたチュウオーブラックが一組にて勝てるかどうか。全体的な底上げが欲しい3歳勢力にあって、ここからの成長株が注目に値する。今度こそと言われ続けているレガシークラウン、その他にも候補は多数いる。

 7Rにはそんな3歳勢のTOP2、プレシャスボーイとトサノキュータがC2に登場。一般戦での初勝利を目指す。

 メインはアラ系B級特別選抜「フリージア特別」。カイヨウワールドVSトウショウベガ、2戦前のリターンマッチにB選抜常連組も意地を見せたいところ。

 2日目日曜日はアラブA級特別選抜「宿毛市さくらの里特別」。13年度の最初の開催に予定される(現時点ではあくまで予定)南国桜花賞へ向けての各陣営だが、佐賀遠征を控えたアポロスイセイは当然回避、チーチーキングも休んで立て直しに懸命だ。登録のあるチュウオーロッサはスローな良化ぶり、いきなりとまではいかないだろうが復調振りは1戦毎にチェックが必要。マイル戦でサンエイヒリュウも浮上するが、はて実績か、直近の調子か、悩むところではある。
 
 そしてそのアポロスイセイは「西日本アラブ大賞典」で初めて全国の一線級と対決する(3月4日、高知競馬場・パルス場外でサイマル発売あり)。山岡厩舎で主戦が花本騎手といえばイチヤがこのレースで有力とされながら、熱発で無念の出走取り消しという過去があるだけに、今回はその分も頑張って欲しいところだ。

高知競馬場内実況  橋口浩二

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