2月21日に高知競馬第18回開催能力検査が行われ、アラ系2頭を含む13頭が合格した。馬場状態は良。(内転入馬10頭、長休馬3頭)
1Rは7頭立て。実戦でもいきなり勝ち負けという時計で他馬を突き放したのはコクサイスピード(牡8歳・雑賀秀介厩舎)。能力値が違う感じで2番手から抜け出すと1300mを1分27秒6で1着入線だ。
まあそれもそのはずで、川崎デビューの同馬は重賞・東京湾カップで5着、G1の川崎記念にも登場した実績馬。高崎でもA・B混合戦を勝っていて、高知でのE級格付けならかなりの活躍が見込まれる。
先行して2着入線したエイシンナポリタン(牝4歳・竹内昭利厩舎)は中央未勝利からの移籍。地方交流で2着があってダートもOKだろう。
サンデーサイレンスとエイシンスポーケンの間に生まれた産駒で、母父はアリダー。あのバラードを出した牝系なので、デビルズバッグ・グランドオペラ・シングスピール・ヒシナタリーと近親には活躍馬が並ぶ。
走るフォームは優雅で、クビを立ててスムーズなリズムの掻き込みを見せていた。D級条件なら先行策で押し切るシーンも。
ダイコーフェザント(牡4歳・松木啓助厩舎)は北海道で認定競走を勝ってJRAへ移籍した経歴の持ち主。ゴールデンフェザントの産駒で芝を試してみたいという事だったのだろうか、しかし残念ながらJRAでは結果が出なかった。能検では中団から追い上げて3着入線。D級格付け。
以下4・5着はいずれも外国産馬。4着エイシンデモイン(セン4歳・竹内昭利厩舎)はJRA2戦未勝利。北米のリーディングサイヤーTOP10に入るロベルト系ダイナフォーマーの産駒。E級格付け。
5着はエーピーインディの仔というウインボルテックス(セン6歳・松岡利男厩舎)。JRA未勝利から新潟C3で初勝利をマーク。新潟ではC2まで勝ってB級へ昇格。佐賀ではC2の5着が最高。こちらもE級格付け。
6着のラブリージョージ(牡6歳・別府真司厩舎)は新潟でA1を勝った実績馬。重賞・青山記念6着があり、旧4歳時には新潟ダービーで5着といった成績を残している。叔父のユートジョージがNHK杯の勝ち馬。D級格付け。
唯一のアラブ系の転入馬はグリーンセンプー(牡9歳・松岡利男厩舎)。岩手のデビューでB級を勝ちあがり、重賞にも出走。高崎ではA・B混合を勝って特別戦のアラブスプリンターズ賞で2着。重賞・アラブ大賞典では9着などといった成績だ。トライバルセンプー産駒でD級格付け。
2Rは長休明けでオースミダンシング・カツゼアヒカル・トウショウベガの3頭が登場。カツゼアヒカルは流石の逃げ切り勝ち。トウショウベガは道中掛かり加減で3着入線。オースミダンシングは追走一杯といった内容で、それぞれ復帰緒戦へ向かう事となった。
好位から伸びて2着入線のカブトオーカン(牡8歳・国澤輝幸厩舎)は笠松デビューで、トミケンライデンが勝ったゴールドジュニアの6着など活躍を見せている。南関東では浦和B3の勝ち鞍等の実績。ワイズカウンセラー産駒で叔父に鳴尾記念勝ちのカチウマホークがいる。A級格付け。
トモロウストーン(牝6歳・曽我心一厩舎)は大井デビュー。C1まで勝っている3勝馬。C級格付け。
ゴールデンスワロー(セン6歳・炭田健二厩舎)はJRA時代に18Dを1勝、笠松交流14Dを1勝して計2勝。D級格付けなら実績は十分。能検も5着入線だったが、それほど差の無い内容を見せた。