第17回開催後半ヘッドライン

 2月17・18・19の3日間開催される高知競馬第17回開催後半。いよいよ年度も押し迫ってきた感があるが、二十四万石賞へとつながるサラ系A級特別選抜や過去の条件交流勝ち馬2頭も登録がある「はりまや盃」など注目のレースを見逃せない。

 17日は第1Rにサラ系の3歳戦。あまり器用でないところを見せたリードチヤンピオンが前走先着を許したヒガシダンサー、そして2連勝中のカチマサルとの対決に臨む。今回ハッピードリームは出走しないが、3歳の勢力図を見極めるのにも重要なメンバーが集まった好レースだ。

 メインの雪割草特別(サラ系C1特別選抜・1400m)はマチカネライメイの3連続逃げ切り勝ちが掛かる。前走2着のヒカルホクトセイ、高知移籍2戦目を勝ったグランドウェザーなどに加えて中団から追い込むという新味を見せたノルディクダンサーも展開ひとつで面白い。ここもメンバーは揃った。

 18日は8Rのサラ系B4にヤグラグラビトン・イスズソブリンという新顔が登場。力量があるのは分かっているが、高知競馬のコースとの相性や出来具合を含めて今後どこまでやれるか見極めたい。

 メインは「南国市まほろばの酒・銘酒貫之特別」(サラ系A級特別選抜 1800m)。開設記念・二十四万石賞まではまだ1月半ほどあるが、最終11RのA2と合わせてのメンバーが主力となるのでここはじっくり見ておきたい。敢えての注目はメインに登場するビッグチェイサーだろうか。短距離戦は避けて中距離戦に目標を絞ってきた感がある。高知県知事賞の2着はあくまで人気薄と展開に後押しされたものだが、明けて4歳という若さは大きな武器。成長ぶりが焦点だ。

 若さといえば19日の6Rに登場するジョーオーラ。前走はマルチワンダーに押さえ込まれたが、4歳戦からC2クラスに変わっても格負けはしなかっただけに2戦目となる1400m戦で変わり身を期待したい。スキーキャプテン産駒はまだまだ地味な印象だが、今後は活躍馬が出てくるのではないか。当馬や各地の仔を見ているとそんな予感を抱かせる。

 メインの「はりまや盃」は地元もテセウスクラージュを筆頭に好調なら、JRAもソートゥギャザー・シルクエスペランサという高知競馬での同条件交流の勝ち馬2頭が登録している。交流競走の面白さはいつもと違うペース・展開が生まれるという点で、それが高配当を呼んでいる。JRA馬の騎手の発表も楽しみだ。

 それから騎手のリーディングでトップを走る北野真弘騎手だが、開催日数が少なくなったにも関わらず年間最多勝利記録更新が現実となりそうだ。2開催と3日を残して後8勝となっている。

高知競馬場内実況  橋口浩二

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