寒さも間もなく峠を越えそうだ。
この第17回開催は変則日程のため終了が2月19日となるわけだが、恐らくその頃には春の息吹が感じられる気候となっていよう。
前半3日間の注目どころだが、初日の第1Rはアラブ系の3歳戦1組。現時点でこの世代の順列はプレシャスボーイ・トサノキュータと3番手グループという状況だが、この冬を越して急激に力をつける馬が期待されている。それがどの馬なのか見極めながら注目してみたい。そして第6R(C2)に上記2頭が登場してサカモトリーダーやジョージバルセなどと対戦することになる。
第8R(アラブA3)は好メンバー。復調ブルーポジションが得意のマイル戦に登場。サチエノヒリュウ産駒の牝馬2頭、フトーイチヒメ・サチエノユウシュンなどがメンバー・展開に厚みを増す。メインの福寿草特別はC1常連組とロックグロリーの対戦。6連勝が伸びるか、それとも止まるのか?
2日目メインには充実アポロスイセイが登場。佐賀のアラブ大賞典への遠征が実現すれば、山岡恒一厩舎・花本正三騎手にとっては無念の取り消しだったイチヤ以来の念願がかなう事になる。取り消しと言えば、前走除外となったバンブーピノが第8R(サラC2)に登場予定。元気な走りッぷりを(この馬の場合元気すぎるのも考え物だが…)見せてくれそうだ。
3日目はメインのアメジスト特別(アラ系B選抜)が面白い。移籍2戦目のヤングスプリンターの変わり身始め先行力のイージーパレード、決め手のタカノギャロップ。さらにトウショウベガ・ブラックハート・ホーエイアバレンボなど好メンバーが並ぶ。
プロ野球・サッカーのキャンプも始まって春野近辺も賑やかとなる。キャンプの休日には選手達の姿も競馬場でチラホラ見受けられたりという事もあって楽しみだ。穏やかな晴天に恵まれる事を…。
高知競馬場内実況 橋口浩二