高知競馬第16回開催前半は1月19日から21日までの3日間行われる。サラブレッド系のレースが中心で、
19日 11R 111頭
葉山村あったかハウス特別(サラ系C)
20日 11R 116頭
白鷺特別(サラ系D)
三原村すずり特別(サラ系A)
21日 11R 119頭
睦月特別(サラ系3歳)
早春特別(サラ系B)
と、今回も頭数が揃って熱戦が期待できそうだ。
初日の第2Rに注目のマイネルクリエイトが登場する。JRA未勝利からの移籍後4連勝。初のE級戦となった前走では現3歳の大将格にあたるリンデンスワローをクビ差差し切って見せ、今後が楽しみになった。持ち時計も優秀で、ここでは最内枠をうまく乗り切れるかという点が焦点となろう。
第7競走からはサラ系のC級戦。前開催のC級戦でレベルが高かったのがスカイサロンの勝った鞍(12月31日の第6競走)で、そのときの2着が明け4歳となったリードチヤンピオン、先行したキングが3着入線だ。勝ち時計は1分33秒4と優秀だ。これを覚えておくと予想が立てやすくなるだろう。この3頭が全て別々のC級戦に登場してくる。
メインの葉山村あったかハウス特別はそのC級の1400m戦。
シルキーブラストは高知競馬への移籍後9戦全てに連対して6勝という成績。現在2連勝中で時計も持っている。ここは体調をどう判断するかだけだろう。
エムアイプリンスも休み明けで11月24日以来のレース。元々の実績もそうだが新人王2着などこの秋も活躍を見せている。こちらも調子をどう判断するかがポイントだ。
前走の走破時計ならハーベストムーン・ストロングマックス・ビゼンタイホウらも差が無く、ここは上位実績馬が力通りに動ける態勢なのかを見極めた上で幅広い狙い目があるかもしれない。
2日目の第1Rにはアズマラシアンが登場。さすがに各地の重賞(南関東・笠松)に出走経歴がある馬で、移籍後の2戦は1勝2着1回。前走の勝ち時計1分27秒1は馬場を考えると優秀だった。
第9競走・白鷺特別はサラ系D級の1300m戦。休み明けを叩かれた後2連勝というコナサンセットVS前走大晦日特別の上位陣という図式のレースとなった。コナサンセットはJRAで旧4歳一杯走ったが未勝利。高知移籍は昨年の1月で、2度の休みを挟みながらも9戦6勝。ノーザンテーストの肌にティンバーカントリーならこの条件のレースはうってつけだろう。更に馬場が湿ってパワーアップする。
第10競走、メインの三原村すずり特別はサラ系A級のマイル戦。
ウォーターダグとマイネルキャラバンが休んだが、エイシンドーサン・マッケンリーダー・オオギリセイコーらの知事賞上位組にジョイフライトが名を連ねる豪華メンバーだ。例年グランプリ直後は2400mの劇走の疲労度が注目されるし、また確かに凡走があったりするのだがこのレースはどうだろうか。追い切り時計や馬体重の変動などに気をつけられたい。
3日目の第9競走は楽しみな一戦だ。サラ系3歳の睦月特別。リンデンスワローが一般戦編入の後、金の鞍賞2着のマルチダイヤを始めとする第2集団がどういう序列となるか、それを占うレースと言えそうだ。
ミドリノオトメはレースセンスがやはり抜群だ。北海道での最後の出走となったセリングレースを含めて3勝。高知移籍後は2連勝でいずれも前々の競馬で後続を突き放して見せた。今回は初の1400m戦になるところに唯一の不安があるが、完成度の高さで克服出来ると見る。
マルチダイヤは大事に使われてまだ3戦のみ。その3戦目で金の鞍賞を2着だから能力は証明済み。距離は伸びたほうがいいタイプだろうからこのローテーションにも好感が持てる。
同じ松木啓助厩舎の新星がイニシエイター。アンバーシャダイの牡馬で徐々に良化している、とくれば今後への期待は大きく膨らむ。
北海道では1700mも使われており、2~3着の好走も見せていて、高知移籍後は2連続2着だが初勝利の日もそう遠くないだろう。
北海道2連勝の後、高知への移籍となったコホウクインは緒戦。
そして移籍2戦目のカムロギホメテは変わり身に注意。更に前走好内容のサカノチケットあたりも注意して見てみたい。
この日のメイン競走はサラ系B級の早春特別。ここは前走がAB混合戦からB特別、B条件戦と分かれて難解なレースとなった。
タイム差表を表してみよう。
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前開催
着順 馬名 時計(1600m)
AB混合戦(12月31日8R)
5着エイシンカントリー 1分49秒7
6着テセウスクラージュ 1分49秒7
門松特別B(1月2日10R)
1着(ターフチャンピオン)1分49秒5(今回A級)
2着ドラゴンジェイ 1分49秒7
3着ワイドハンター 1分49秒9
B(1月2日11R)
1着 エビスシューター 1分49秒3
2着 シーアタック 1分49秒9
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AB混合からはテセウスクラージュ・エイシンカントリーの2頭が入ってくるが、5~6着ながらB特別の勝ち時計とコンマ2差しかなかった。
B級条件戦の勝ち馬エビスシューターは逆にB特別の時計を上回っている。この辺りをどう評価していくか、組み合わせていくかで予想は大きく変わっていくだろう。