1月10日に高知競馬第16回開催の能力検査2Rが行われ、受検馬11頭のうち、サラ系3歳馬4頭、古馬4頭の計8頭が合格した。
1Rの3歳馬、先行して押し切る形になったのがコホウクイン(牝・松下博昭厩舎)。北海道1勝馬で、認定競走でも2着があった。
460キロでヒシアリダー産駒。兄カツノコバンが阪神大賞典の2着馬で、母は高齢だがこの牝系からはドラールオウカン・クラウン兄弟など活躍馬が出ている。
半馬身差の2着はグリーンフォックス(牝・大関吉明厩舎)。こちらも北海道の平場1勝馬。母父ホリスキーに父ヤマニンゼファーという内国産種牡馬配合で、これならブラッシンググルームとニジンスキーのニックス(相性の良い)配合が再現できる。396キロと小柄な馬体だ。
3着ベネチアンマスク(牝・松木啓助厩舎)は直線で外に持ち出されてからしぶとく伸びた。北海道未勝利から移籍の当馬、川江光司騎手によるとまだそれほど乗り込んでいないためかスタートでそれほど行けなかったし1回使ってみないと分からないが、そこそこの末脚は使いそうな印象との事。サンシャインフォーエヴァーの産駒で404キロの馬体重、いとこのエールスキーは中央4勝の後、高知競馬で建依別賞5着など活躍を見せた。湿った馬場での追い込みに期待できそうなイメージだ。
上山6戦未勝利からの移籍はキングファイバー(牡・細川忠義厩舎)。能検も少し動きが重く変わり身に期待。451キロのセキテイリュウオー産駒。曾祖母がロッチでハードバージ(皐月賞)やマチカネイワシミズなどが近親に並ぶ。
2Rの一般戦。このレースはスタート直後に落馬した(人馬とも無事)カラ馬の影響で各馬の手応えが分かりにくくなったが、規定タイムは全馬クリアして(もちろんカラ馬は失格だが)4頭が合格した。アクシデントが無ければ各馬もう少し時計は速くなっていたはずで、手応えは残った状態での入線となった。
エーブダイマジン(牡6歳・川野勇馬厩舎)は中央未出走のまま新潟でデビュー。その新潟ではC1まで勝ってB級でも2着があるという実績。ノーザンテースト産駒で462キロ。祖母が天皇賞や有馬記念を勝った名牝トウメイ。当然叔父が天皇賞馬テンメイという事になる。格付けはE級なら十分やれる。
リョウリチョウ(牡8歳・山岡恒一厩舎)は中央未勝利の後、移籍した上山でC32連勝、C22着の実績。オグリキャップ産駒で517キロ。いとこタイキシャーロックはご存知南部杯の勝ち馬。
格付けはD級となる。
トキオチャンプ(牡9歳・宮路洋一厩舎)はJRAダート3勝の実績馬。息の長い活躍を見せているが、今回は2000年8月以来の実戦復帰でA級格付け。使っていけばという印象だ。
レオダイナミック(牡7歳・川野勇馬厩舎)は中央未勝利から高崎で初勝利。C4まで勝って今度は新潟へ移籍するとB3までの勝ち鞍がある。セクレトの産駒で486キロ。E級格付けは恵まれた。