高知競馬第12回開催後半は11月10~12日の3日間に行われる。高知市はこの3日間で予想最低気温が8度という日もあり、秋が加速度的に深まってくる。天候は晴れたり曇ったりという予報のようだが、日曜日に降水確率30パーセントという時間帯があって一時的に振る可能性もありそうだ。
まずは10日土曜日。サラ系の2歳戦が3鞍、サラ系C・D級の一般戦が5鞍、アラブ系のB級が特別を含む3鞍。計11Rに出走馬が99頭の予定である。
1Rは北海道未勝利からの転入馬、ピンクファイヤーに注目だ。
能検は800mをいきなり実戦並みの51秒8で走破。そのまま1000mに当てはめれば1分4秒7で前走の1組の勝ち時計を大きく上回る事になる。相手は少し波乱含み。出来のよさを見極めたい。
2Rは前走で後方からよく差を詰めたのが印象的なクルーヌが登場。今度こそ初勝利なるか。
3Rはデビュー5連勝をかけてリンデンスワローが登場。1300m戦は今年度のサラ系2歳戦では初めてとなり、このレースでの走りがある意味今後のスケールを占う事になりそうだ。北海道で勝ち星のある2頭、ナニワスポットオー・ジャストアイスがこれに挑むわけだが、他ではやはりチーチージョーに期待したいところ。
サラ系の一般戦は4Rから8Rまで全て10頭立てで熱戦が楽しめる。休み明けや3歳馬、移籍馬などそれぞれに注目馬がいるので取捨がポイントとなるだろう。
メインのB級、紅葉特別は前々走の1800m、前走の1300mから今回1400mと距離が変化している。更に前走がA・Bの混合戦だった馬が3頭と、このあたりの比較に頭を悩ますところだ。
前走の流れに戸惑ったか、好位から伸び切れなかったニシキノマークが巻き返すか。基本的には抑え切れず先行する形になっているキタノダッシュを誰が捕まえに行くかで展開が変わってくるはず。
伏兵も多いレースと考えた方がいいだろう。
11Rには8頭立てながら面白いメンバーが揃った。
イージーパレード・ブルーポジション・ビッグミクニと先行タイプ3頭に、前走復調気配を見せたサンエイヒリュウらが先団を形成していきそうだが、この集団のペース次第では追い込み馬の出番もありそう。
11日日曜日はアラブ系レースを中心に11R、106頭がスタンバイしている。
6Rに組まれたアラブ系の2歳戦はヒダカシュウホウとマルチタイガーの再対決に注目が集まる。ヒダカシュウホウは9月のデビューで4戦2勝。それほど馬格のあるタイプではないが、1300mに距離が伸びて持ち味を発揮した前走、見事にマルチタイガーを差しきり2連勝とした。一方マルチタイガーは7月にデビュー戦を2着。ゲートに問題があって少し間隔が開いたが2戦目以降を3連勝。
ヒダカシュウホウに屈して連勝は止まったが、これから銀の鞍賞へ向けてこの2頭のライバル物語が楽しみだ。そしてまた3番手グループから抜けてくる(成長を見せる)存在を探すのも一興となる。
一方アラ系3歳の冬隣特別には新勢力のインディシュートが登場だ。兵庫4戦2勝、移籍後2連勝で前走のタイムが1300mを1分25秒1と優秀。1400mと距離伸長だが一応兵庫でも経験はある。前走が荒鷲賞のミシマダイドウはじめ各馬がどう迎え討つか注目しよう。
メインのアラブ系A級土佐山田町打ち刃物とやっこねぎ特別はマイル戦。中西達也騎手でなんと3戦負け知らずのスマノガッサンが連勝を3と伸ばすか。アポロスイセイ・チーチーキングの4歳勢力にブルックランズの前走好走組に加え、兵庫S級から移籍してきていきなり緒戦勝ちのサンユウラピートの力量を見極めたい。マイルは合っていそうな感じだ。
12日月曜日はメインを含むサラ系B級の2鞍とアラブ系の9Rで、11Rに110頭と頭数が揃っている。
アラ系C級のカトレア特別は1300mのスプリント戦。ここで荒鷲賞の2~3着馬、ハナサキボタンとプレシャスボーイの再戦が見られるが、当然古馬陣も黙ってはいまい。流れに乗れる充実ぶりを見せるサヤテンザンに、前走7着ながらラショナボーイもまだ見限れない。
そしてメインは前走がJRA条件交流だったサラ系B級のひつじ雲特別。安定した内容を見せるグリーンヘラクレスが人気の中心か。
実績馬ライデンカップ、カコイサンデーなどもいるが、黒潮盃で4着と底力を見せたエイシンキンボールもマイルなら当然浮上する。
休み明けから前進があればテセウスクラージュも見劣りはしない。
ここは大変見ごたえのあるレースが期待できそうだ。