10月25日 高知競馬場で第12回開催の能力検査が行われ、3Rでサラブレッド系15頭(うち2歳馬7頭)、アラブ系4頭(2歳馬3頭)の計19頭が合格した。
1Rは北海道未勝利から転入したサラ系の2歳馬が4頭。その中でピンクファイヤー(牝・雑賀正光厩舎)が足取りしっかりの走りを見せて1着入線。稍重の馬場で51秒8なら立派な時計。ナリタタイシン産駒で母のおじにゴールドマウンテン(シルクロードS、札幌スプリントS)がいる。
2着にはトップダイヨク(牡・雑賀正光厩舎)。ビワハヤヒデ産駒で母のいとこにジョービッグバン(中山金杯・小倉大賞典)、母のおじにツジユートピアン(きさらぎ賞)がいる。
アラ系のチュウオーマイピヤ(牝・川野勇馬厩舎)は52秒6の時計で4着入線。474キロと馬格もあってスマノヒット産駒だ。
もう一頭のミスカブレラ(牝・曽我心一厩舎)と共に高知生え抜きのデビューとなる。
2Rも2歳馬ばかり4頭が出走。
時計は54秒4と平凡で4着入線となったが、先日荒鷲賞を制したトサノキュータの妹に当たるのがオカノエイカン(松木啓助厩舎)で、533キロなら仕上がってくるのはこれからだろう。
3Rには3歳以上馬が9頭出走。
アラブ系のアサカタイショウ(牡8・宗石大厩舎)は金沢で重賞を4勝した実績馬。サラブレッドのA級格付けもいる中で、貫禄の好位抜け出しを見せて1着入線。サンエイヒリュウのおじに当たり今後のアラブオープンクラスで大活躍を見せるか?
エイシンアーバンの弟になるエイシンレジェンド(牡6・竹内昭利厩舎)はJRA在籍時に金沢・川崎交流を含む4勝をマーク。トニービン産駒だがダートで3勝している。今回の能検は最下位入線だったが実戦が1年4ヶ月ぶりなら致し方ない。今後の良化次第という見方になるだろう。A級格付け。
JRA未勝利からの移籍で2着入線を果たしたのがマイネルクリエイト(牡3・炭田健二厩舎)。最後方から末脚を伸ばしてアサカタイショウにはコンマ3秒差。ティンバーカントリー産駒で3歳格ならかなりやれそう。
ビッグネーム2頭はスキーミュージック(牡8・別府真司厩舎)とアラバンサ(牡8・松岡利男厩舎)。共にE級格付けで驚くところだ。
スキーミュージックはJRAで2歳時にデイリー杯3歳Sに2着。
3歳時にも中日スポーツ賞4歳Sでも2着して素質を見せ、G1にも3度出走するなど活躍している。ここ2年間は上山で走って8戦4勝。B1にも勝ち星がある。ニジンスキー系ボールドスキの産駒。
アラバンサはスキーミュージックとは逆に出世が遅かったが、98年のステイヤーズSを2着するなど力を付け、99年の京都金杯を一番人気となるがここは8着で重賞制覇はならなかった。その後岩手・荒尾と転戦するもダートではJRAのデビュー戦(4歳未出走)以来勝ち星がない。弟にあのエアエミネム(札幌記念・神戸新聞杯・菊花賞3着)。
マイネルジェット(牡6・炭田健二厩舎)はJRAでダート3勝しており、うち2勝がペリエ騎手という面白い戦績だ。北海道ではA級で入着している。B級格付けで能検は5着入線。父は凱旋門賞のトランポリーノ。
最後に紹介するのがセイウンスター(セン7・別府真司厩舎)。
あのシェリフズスターの産駒で芦毛。JRA未勝利から岩手に移籍してC3、C1で共に6連勝をマークしている。B級までの勝ち鞍があってA級でも走っている。能検3着入線で、高知ではD級の格付けとなる。