葉桜も美しい4月中旬、14・15・16日の3日間、高知競馬は平成13年度第1回開催の後半を迎える。重賞・二十四万石賞を始めとして特別競走4鞍もスタンバイしての33Rだ。
初日14日はメインがサラ系C級の赤岡町どろめ祭り特別。マイル戦で脚質も前走の格付けもバラエティーに富んだメンバー構成。
この春の減額による降級馬は全レースに渡って注視が必要だが、このレースでは果たしてどうか。
サラ系3歳の鳥待月特別は黒潮皐月賞の前哨戦。やはり力はあると万人に認めさせた前走のカチマサル。ここでのレース振りで黒潮皐月賞での人気具合が変わるであろう。
15日は開設記念・第17回二十四万石賞。黒船賞でメンバー中随一の末脚は負けて尚強しという印象。4月30日に笠松・オグリキャップ記念への遠征を控えて、このメンバーでは負けられない所か。若干間隔が厳しいが、1400mの黒船賞から1ヶ月ちょっと空けて2500mの長丁場では・・・という大関調教師の判断。確かに最近では距離適性がより短い方へシフトしてきている感のあるウォーターダグ。落ち着いたレース運びを見せられるか。
16日のメインはサラ系B級の春陽特別、距離は1800mだ。
トウショウライデンの名前があって目を引くが、売出し中のジョーオーラが回避しても粒ぞろいの好メンバーに変わりは無い。距離延長は却ってスローペースを呼んで前残りが有り得るのだが、末脚自慢の各馬はさて・・・。
春の持ち賞金減額に加え、今年度からの新番組編成方式もあって各レースメンバー構成に新味が出ている。新番組編成が真価を見せるのは第5回開催以降となるが、各級の1組が特別戦として登場するなど見所も十分。3日間の高知競馬の熱戦に期待したい。
高知競馬場内実況 橋口浩二