高知競馬は第14回開催の後半に突入。
初日の土曜日は11Rに108頭がスタンバイして11頭立て3鞍、10頭立て5鞍と熱戦が期待される。
重賞競走はサラブレッド・アラブそれぞれの3歳優駿が行われるが、年末年始のグランプリ、高知県知事賞と南国王冠も控えており、やはり華やかなムードが高まってくるものだ。出走予定の各陣営も腕撫しているところだろう。グランプリ2レースのファン投票も行われるので、そちらもご参加いただきたい。
昨今は季節感の喪失が甚だしいが、競馬のカレンダーにはそのレース名を聞いたり、見たりするだけで独特の空気の温度や情景が浮かんでくる情緒が残っている。
建依別賞のジリジリするような熱気。南国桜花賞のウキウキするような陽気。そしてグランプリ高知県知事賞と南国王冠には全国一斉に新年を迎える狂騒や、一転して落ち着いた新年を迎える風情がギュッと凝縮されて甦って来る。
重賞競走の過去の成績や馬名は、個人のタイムカプセルとなって大事な思い出を詰め込んでいるのだ。ましてやこの年末年始は21世紀を迎える節目でもある。
この師走競馬で一体どんな思い出が作られるのだろうか。”個人個人が不況の中で精一杯頑張っていたあの頃”の思い出・・・。
20世紀の競馬もあと5日、一生懸命に走る競走馬と共に思い出作りを!
高知競馬場内実況 橋口浩二