決戦!高知県知事賞

 今年、そして20世紀があと3日を切った。
高知競馬はもうすっかり風物詩となったグランプリ2競走で世紀越えを果たす。言うまでもなく31日の高知県知事賞、元日の南国王冠という人気の重賞競走だ。

 高知県知事賞の過去5年を振り返ると勝ち馬でミョウエイアリー・パープルマジック・マルカイッキュウ(2年連続)・ウォーターダグ。優勝騎手で花本正三・鷹野宏史(3度)・西川敏弘の3騎手。近年逃げ切りはなく好位抜け出しか中団早め上昇が勝ちパターン。牝馬は健闘の部類(ミョウエイアリー、過去にはミスピノキオの優勝例がある)で、優勝馬はミョウエイアリーを除いて人気サイドといったデータが浮上する。
 
 連対馬、2着馬については同じく過去5年でレインボーギンザ・クロスオーシャン・スーパープレイ・リバーセキトバ・ミストフェリーズというメンバー。騎手で徳留康豊・花本正三(2回)・川添明弘・北野真弘の4騎手の名前が登場している。注目すべきは明らかに距離が持たないだろうと言われていたクロスオーシャン(米国産馬で建依別賞勝ち馬・・・ウン?)。
この年は極端なスローペース、各馬は上がり3ハロンでの仕掛け合戦を演じる実質マイル戦のようなレースだった。またレインボーギンザが2着の年はスローペースにジャックローリー(3着)が我慢できず早めの仕掛けとなり、そこをレインボーギンザが捉えに行った所をミョウエイアリーに2頭とも差し切られてしまう結果となった。

 スローになりやすい長距離戦ならではの展開の利。これが波乱を招く場合と、マルカイッキュウの最初の優勝のように全馬がレコードタイムを更新しながらも2着以下に大差をつけるという問答無用のレースとなった年もあった。今年も登録メンバーは充実。2連覇を狙うウォーターダグは受けて立つ身。マチカネホシマツリ・オオギリセイコーの新鋭にリバーセキトバ・メイショウタイカンの古豪。ホウエイパーシャ・マッケンリーダーは注目のペースを握り、エイシングランツ・オースミレパード・ビッグチェイサーがレースに厚みを加えている。世紀末決戦にふさわしい顔ぶれだ。

 翻って南国王冠・高知市長賞はなんと言っても4歳勢に注目が集まる。全国区へ羽ばたこうかというチーチーキング。脚質を何とか武器に転化して荒鷲賞からの逆転を狙うアポロスイセイ。雑賀秀厩舎勢の古馬3頭やミクニノリンボー・サンエイヒリュウといったメンバーがこれに立ち向かうが、乱戦になればテンリスカットの底力やようやく本格化してきたサチエノユウシュンの末脚も楽しみとなるだろう。

 年末年始を飾り、20世紀を締めくくり、21世紀を開くグランプリレース。高知競馬史上に残る激戦となるか、そしてその結末は?

高知競馬場内実況  橋口 浩二

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