12日、いよいよ真夏の短距離決戦・建依別賞がやってくる。
86年からサラブレッド系の1400m戦に定着し、97年から定量戦となった伝統の1戦。黒船賞(G3)も1400mで、高知競馬の根幹距離の1つともなっているだけに、スピード・パワー・精神力と全ての要素が必要となる厳しいレースだ。
97年以降の3着馬までを並べてみよう。(年齢・斤量・性別)
(年齢は全て旧表記)
97年 やや重 1.28.8
1着 スーパープレイ(花本正三)
8歳 57k 牡
2着 イージースマイル
4歳 53k 牝
3着 ラガーチャンピオン
8歳 57k 牡
98年 良 1.29.4
1着 マルカイッキュウ(鷹野宏史)
8歳 57k 牡
2着 リバーセキトバ
9歳 57k 牡
3着 トップタイトル
8歳 57k 牡
99年 不良 1.27.5
1着 ブリッジテイオー(西川敏弘)
10歳 57k 牡
2着 メイショウタイカン
9歳 57k 牡
3着 リバーシャディ
5歳 57k 牝
00年 良 1.28.9
1着 マチカネホシマツリ(戸梶由則)
6歳 57k 牡
2着 メイショウタイカン
10歳 57k 牡
3着 マルカイッキュウ
10歳 57k 牡
やはり古豪とでもいうべき牡馬のベテランが圧倒的優勢。
史上初めて3歳馬(旧4歳)が連対を果たしたイージースマイルは牝馬の連対も初だった。外国産馬の優勝はマチカネホシマツリが2頭目(96年クロスオーシャンが高知競馬での外国産馬重賞初勝利)で、旧6歳での優勝は78年ゴールデンタテヤマ・84年タカシボーイと並んで最年少記録。(サラブレッド系に限る)
騎手の方はと言うと、
西川敏弘
ニッポースワロー×3、ブリッジテイオー 4勝
鷹野宏史
ムツミソロン、マルカイッキュウ 2勝
徳留康豊
マーブルウインター、レインボーギンザ 2勝
花本正三
クロスオーシャン、スーパープレイ 2勝
今村賢治 ダイタクヒュージ
北野真弘 ハギノミリオネール
戸梶由則 マチカネホシマツリ
(現役騎手に限る)
という成績になる。目を引くのはやはり西川敏弘騎手の4勝。
ウォーターダグで5勝目なるかどうか。
今年の登録馬
ジョイフライト・ウォーターダグ・
イブキブラックマン・ワカショウグン・
ライジングハント・マッケンリーダー・
デュークウェイン・リバーセキトバ・
エイシンコンウェー・エイシングランツ・
リックファントム・ビッグチェイサー
さて、本来なら大将格のウォーターダグ(黒船賞4着)は休み明けを大敗。売り出し中の4歳ジョイフライトももうひとつピリっとしたところがなく、少々波乱含みの今年の建依別賞。好調という事ならばマッケンリーダーの安定感、雨でも降るようならイブキブラックマンの瞬発力が生きるシーンも。エイシングランツの底力はここでも不気味。更に上位との対戦がないライジングハントや、展開向
いた時のワカショウグンとリバーセキトバまで名前を挙げておこう。
酷暑といわれる中での建依別賞。
陽炎のごとく立ち昇るダートの熱気に一陣の疾風が駆け抜ける!
8月12日の短距離決戦はぜひライヴで!