Ｇ３の黒船賞をはじめ、ＪＲＡ条件交流のはりまや盃、第18回全日本新人王争覇戦競走などのレースが並ぶ豪華なラインナップの３月22日まで、あと６日となった。各レースについての情報が出揃ってきたのでまとめて紹介する。
黒船賞の地方他地区馬でまだ紹介できていなかった１頭はキウィダンスだ。鞍上は吉田稔騎手。また黒船賞出走予定のディバインシルバー鞍上には安藤勝巳騎手というＪＲＡ報道室からの発表があった。これで黒船賞のＪＲＡ・地方他地区の出走予定馬及び予定騎手、８頭・８人が全て発表になった。
ＪＲＡ黒船賞出走馬の予定騎手（成績は３月１５日現在）
ウインクリューガー 武幸四郎
ＪＲＡ通算 ４１４６戦 ３４７勝
ディバインシルバー 安藤勝巳
ＪＲＡ通算 ２４５８戦 ３２２勝
ＮＡＲ通算１４０５６戦３２９９勝
ノボジャック 小牧太
ＪＲＡ通算 １０８９戦 ７６勝
ＮＡＲ通算１５０２５戦３３７６勝
ノボトゥルー 武豊
ＪＲＡ通算１１３６８戦２３２０勝
地方他地区 黒船賞出走馬の予定騎手
タイキシェンロン
菅原勲（岩手）
ＮＡＲ通算１２７０７戦２９３５勝
マルカバリー
佐藤友則（笠松）
ＮＡＲ通算 １７０９戦 １５１勝
ホクザンフィールド
岩田康誠（兵庫）
ＮＡＲ通算１１２１３戦２４１１勝
キウィダンス
吉田稔（名古屋）
ＮＡＲ通算 ９５５９戦１８０９勝
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☆名古屋 キウィダンス
角田輝也厩舎
牝５歳・青毛
父 Ｔｉｍｂｅｒ Ｃｏｕｎｔｒｙ
母 Ｗａｒｎｉｎｇ Ｅｘｐｒｅｓｓ
母父Ｗａｒｎｉｎｇ
通算２４戦１０勝（内中央１戦０勝）
連対時の馬体重 ４９２～５１４ｋｇ
主な勝ち鞍
２００３年マイル争覇（名古屋Ｄ１６００ｍ）
２００３年園田フレンドリーカップ（園田Ｄ１４００ｍ）
ニュージーランド生まれで誕生が８月。北半球生まれに対して半年ほどのハンデがであるにも関わらず、２歳１０月のデビュー戦でＪＲＡ認定競走を９馬身差の大勝。その後通算２４戦のうち重賞競走を２０戦７勝とは恐れ入る。牝馬にしては馬格があり、さっと先手あるいは好位に付けられる。距離にもある程度の融通が利いて強敵相手にも大崩しない。まあ、これほど褒め言葉を並べられる馬も珍しいのではないか。ダートグレードでは名古屋優駿の４着が最高成績ともう一押し欲しいところだが、前年の黒船賞３着馬タッチダウンパスとの対決でいうと昨年のマイル争覇で先着しているなど、相手次第ではという印象がある。父のティンバーカントリー、母父のウォーニング共に日本では御馴染みの血統。５代母がAtticaだからサーアイヴァーを出した一族。つまり日本にやってきた牝系からシャダイアイバーやダイナオレンジ、エアジハードらを出した名門になる。南半球産初の黒船賞制覇なるか？
[F.No８]
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キウィダンスに騎乗を予定する吉田稔騎手は第３回全日本新人王で３着という記録が残っている。早くから素質を謳われた騎手で、今では名古屋での実績はもちろんの事ＪＲＡでの活躍でも全国的に知名度が高い。今年に入ってのＪＲＡ勝利数は９で、これは岩田康誠騎手と並んでトップタイ。ＮＡＲ通算１８０９勝に加えてＪＲＡでも通算８５勝をマークしている。首の短い馬でもしっかり追える技術は騎手仲間からの評価も高い。黒船賞には第１回ライフアサヒ（８着）、第３回ゴールデンチェリー（７着）以来３度目の登場。
ディバインシルバーへの騎乗が発表された安藤勝巳騎手は昨年からＪＲＡの騎手として活躍中。その昨年はニホンピロサートで登場予定だったが鼻出血で馬が回避して、今回はＪＲＡ騎手としての黒船賞初騎乗。とはいっても笠松の騎手として第１回のアメージングレイス（７着）、第４回レジェンドハンター（３着）など（第２回ランフォータックスは競走除外となった）経験は豊富。
オグリキャップ・ライデンリーダーと日本競馬の転換点に必ず名前が出てくる存在で、地方騎手がＪＲＡに移籍する流れまで作ってしまった。それもこれも稀有なまでの実力が為せる業だろう。
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第１８回全日本新人王争覇戦競走の出場予定騎手
所属 名前・年齢
初騎乗 通算成績（３月15日現在）
北海道 岩橋勇二（２０歳）
H13.10.17 ２５１戦 ２２勝
岩手 斎藤雄一（１９歳）
H14. 4.21 ４８３戦 ２３勝
大井 和田譲治（２０歳）
H14. 4.22 ４４４戦 ２７勝
船橋 林 幻 （２０歳）
H14. 4.16 ３４２戦 ２９勝
川崎 前住和寿（１９歳）
H14. 4.30 ３９４戦 ２８勝
笠松 筒井勇介（２１歳）
H14. 4. 1 ８０８戦 ４５勝
名古屋 大畑雅章（２０歳）
H13.10. 8 １０２１戦 ８３勝
兵庫 吉村智洋（１９歳）
H14. 4.17 ５３４戦 ２８勝
福山 池田敏樹（１９歳）
H14. 4.13 １０１５戦１０９勝
福山 周藤直樹（１９歳）
H14. 4.13 ６９８戦 ６８勝
ＪＲＡ
美浦 五十嵐雄祐（２０歳）
H14. 3. 3 ５８５戦 ２６勝
（他に障害５９戦１勝）
栗東 柴原央明（２０歳）
H14. 3. 2 ８９９戦 ５９勝
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的場文男騎手招待チャレンジカップ
的場文男騎手
大井・長沼正義厩舎所属
1956年 9月 7日生（47歳）
1973年10月初騎乗（30年と半年の騎乗歴）
地方競馬通算 ２１６４０戦４４１４勝
通算4000勝は2002年12月17日（アウトオブザタッチ）
主な勝ち鞍
1988年全日本アラブ大賞典（ミスターヨシゼン）
1989年東京大賞典（カウンテスアップ）
1997年帝王賞（Ｇ１ コンサートボーイ）
他多数
ＮＡＲグランプリ２００３最優秀騎手賞
2002年、2003年南関東リーディングジョッキー
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ＪＲＡ条件交流 はりまや盃 ＪＲＡ出走予定馬
馬名 厩舎
性齢 成績
☆ウイングブライアン 南井克巳
牡５歳 １３戦２勝（内地方１戦０勝）
芝のマイル戦で初勝利の後、芝の重賞を３度使ったが結果が出ず、２勝目を挙げたダート戦が近走の主戦場だ。前走は園田の交流戦（１４００ｍ）で２着だからメドはついている。ブライアンズタイムの産駒で半兄がＪＣダート、フェブラリーＳ（共にＧ１）のウイングアロー。叔父にユーセイトップラン（アルゼンチン共和国杯Ｇ２）がいる。
[F.No１１]
☆コスモブレーン 中村均
牡４歳 １８戦１勝（地方初出走）
デビュー３戦目の１２００ｍダート（阪神）を武豊騎手で初勝利。その後も主にダート戦を使われているが、ここまで２着６回と惜敗が多い。ダートで鬼脚を見せるタイプだが、芝の２戦（函館１２００ｍ）では好位に付けているから素軽さは持ち合わせている。祖母のリワードウイングがエリザベス女王杯の勝馬。
[F.No４]
☆シルフリバイバル 福島信晴
牡４歳 ２０戦６勝（内地方１７戦６勝）
小倉でのデビュー２戦を敗れた後、兵庫→名古屋と移籍して名古屋では初勝利を含めて５勝。大井の３歳戦でも１勝を挙げた。今年に入ってＪＲＡへ復帰、前走の名古屋交流は６着という成績だ。父はノーザンテーストの産駒で名古屋大賞典を勝ったロングニュートリノ。母系はアストニシメント系のエドヒメ分岐で、金沢・百万石賞馬のノズカソウハは近親にあたる。
[F.No７]
☆シーキングマイラブ 森 秀行
牝４歳 １９戦１勝（内地方３戦０勝）
デビュー６戦目の芝１２００ｍ（京都）で初勝利。２歳オープンのクリスマスローズＳで４着と踏ん張り、勇躍アーリントンカップ（Ｇ３）に挑むがここは８着。３歳の夏に函館で初のダート戦を経験した後、地方交流にも参戦を重ねており、昨秋の黒潮盃（高知５００万交流）で４着。今年に入ってから芝の１２００ｍ戦で２着、４着なら上々の成績。名前で分かるとおりシーキングザゴールド産駒の米国産馬。母系の一族からはペルソナが繁殖牝馬として輸入されている。
[F.No31]
☆ドレスサークル 沖 芳夫
牝４歳 １１戦１勝（内地方２戦１勝）
２歳時のデビューから６戦目。名古屋の交流チャレンジカップレーズン賞（１４００ｍ）で初勝利をマーク。その後は佐賀の交流を含めて勝てないが、前走は京都のダート１８００ｍ戦で４着。先行してよく粘った内容は目を惹く。
ジョリーズヘイローの産駒で、祖母は1988年輸入のキルガーヴェン。
[F.No８]
☆マチカネスズカケ 武 邦彦
牡６歳 ３７戦１勝（内地方８戦０勝）
今回のＪＲＡ出走馬で最も戦歴の長い馬だ。2000年の１１月に新馬折り返し（京都ダート１４００ｍ）を勝っている。その後、シンザン記念（Ｇ３）に挑んでいるが１６頭中の１２着。長らく連対がないものの、地方交流戦を含めて４～５着にはよく食い込んでいる。中央では後方一気を狙うレースが目立つ。
高知には２度目の登場で、2002年の龍馬盃で７着だった。アフリート産駒で、叔父にはフジノマッケンオー（黒船賞２着他）がいる。
[F.No２]
ＪＲＡ補欠馬
１、ポジティヴポスター 増本豊厩舎
セ６歳 ３０戦２勝（内地方６戦２勝）
２、アバレンボウキング 武邦彦厩舎
牡６歳 １７戦１勝（内地方３戦１勝）
