１１月２６日は福山競馬場で全日本アラブグランプリ（アラブ系４歳全国交流・２２５０ｍ）が開催される。昨年までは西日本アラブダービーという名称だったが、今年から全国交流となり春の楠賞（園田競馬場）と合わせアラブ系４歳馬の春秋の王者決定戦としての性格を持つことになった。
高知競馬からは過去に挑戦が数度あり、最高成績が９５年のイチヤの３着（勝ち馬タッチアップ）。高知競馬のアラブ系馬のレベルは年々少しずつ上昇していて（それは全国的にアラブ系馬の頭数が減少したため相対的にというニュアンスではあるが）、チュウオーロッサ・パワーレイクの活躍を見ても今回の代表馬チーチーキング（牡・別府真司厩舎）に寄せる期待は大きい。
チーチーキングは昨年の銀の鞍賞を非常に高いパフォーマンスで圧勝。脚部不安などもあり冬から春先にかけて不調に陥ったが、大事に使った陣営の判断なども実を結び南国優駿・荒鷲賞の二冠を制覇。距離延長は望むところであって、得意のロングスパートがはまれば上位を狙える。小柄な馬体だが時計の掛かる馬場も苦にせず、少し間隔を空けるローテーションにも向いている。荒鷲賞～全日本アラブグランプリ～南国王冠というこの秋のキャンペーンもかなり早い時期に決まっていたようだ。
２６日には高知競馬場・パルス場外でサイマル発売もされる全日本アラブグランプリ。詳しい情報を知るための絶好のサイトをご紹介しよう。個人サイト「香川県競馬組合」を主催する海援隊隊士”ともろう”氏が尽力された「全日本アラブグランプリ特設ページ」だ。下記にリンク先を貼り付けてあるので参考にされたい。大変充実したサイトになっている。
また２８日には笠松競馬場で「全日本サラブレッドカップ」（ＧIII・１４００ｍ）が開催されるが、既報の通り高知競馬の建依別賞馬・マチカネホシマツリ（牡６歳・松岡利男厩舎）が出走を予定している。もともと中央代表として出てきていてもおかしくなかった経歴と素養を持つ馬だけにチーチーキングともども全国区に名乗りを挙げる快走を期待する。
高知競馬場内実況 橋口浩二
