ロードトゥグレードレース Vol.11

 4月30日(祝)に笠松競馬場で行われるオグリキャップ記念G2(2500m)にウォーターダグ(大関吉明厩舎)が出走する。
ダートグレード競走が発足して以来、高知競馬所属馬の遠征は10頭を数えるが、最高成績はマルカイッキュウが白山大賞典G3でキョウトシチーの2着。ミストフェリーズがマーキュリーカップG3で3着に入ってこれが馬券に絡んだ2つの例。今回はサイマル場外発売もあって西川敏弘騎手も「なんとか馬券に絡めるように・・・」と二十四万石賞の表彰式で抱負を語ってくれたが、はたしてG2の舞台でどれだけ力を発揮できるか、展開有利となるように願いも込めて好走を期待したい。

 大関吉明調教師によると普段から飼葉をあまり食べない馬だが、輸送による影響はあまり心配ないとの事。名古屋・笠松での独特の展開(先行争いは激しいが、一旦ペースが落ち着いて淡々とした流れになる)は東海菊花賞G2で体験済み、ベストは1800~2000m位かとも思われるため2500mはちょっと長い印象だが、二十四万石賞での積極的なレース運びに見せた意欲を買いたい。

 ウォーターダグは95年生まれの現6歳。JRAで馬名登録を受けるもデビューに至らず98年の8月に高知競馬場の4歳戦でデビュー。なんとデビュー戦を6着と敗れているので競馬とは分からないものだ。翌99年に入るとC級7連勝など本格化の兆しを見せる。
この頃ライバルとなったのが同期のマチカネホシマツリ。しかしOP入りはウォーターダグの方が早く、12月の黒潮マイルチャンピオンシップで重賞初挑戦。前半は置かれた感じも鋭い末脚で追い上げ堂々の3着入線。次走の高知県知事賞で重賞初制覇とはさすがである。夏までの長期休養を挟んで建依別賞4着、そしてグラジオラス特別(8月28日1800m)で恐ろしく強い勝ち方を見せている。東海菊花賞G2は内々で行く場所の無い敗戦、競馬をさせてもらえなかったが、黒潮マイルは直線の混戦を底力で差し切って優勝。連覇のかかった高知県知事賞は折り合いを欠いて3着敗退。この頃は短距離をこなすようになり黒潮スプリンターズカップにも優勝して地元の大将格として臨んだ黒船賞G3でも最速の上がりで4着に入線。二十四万石賞を圧勝して今回の遠征に挑む。

 父ステートリードンの代表産駒と言ってもいいだろう。血統表にはスタミナの血が並ぶが、生粋のステイヤーといった印象は無い。いかにその底力で伸びてくるような末脚を活かしきれるかだろう。
フィジカルな強さを見せていた同じ栗毛のミストフェリーズとは違うタイプだけに、厩舎スタッフや西川敏弘騎手も腕の見せ所となる。

 以前からグレード競走に出せるような馬を育てたいと語ってきた大関吉明調教師も力が入るだろう。ついに本格的挑戦の時は来た。
ファストフレンド・ミツアキサイレンスといったグレード勝ちの強豪が相手となるが・・・応援する側も力が入る4月30日だ。

キャンペーンなど
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